ビニールペイント:家を守る頼もしい塗料
「ビニールペイント」とは、ビニール系の樹脂を主成分とした塗料のことです。合成樹脂塗料と呼ばれることもあります。家の壁や天井はもちろん、木や鉄、モルタルなど、様々な場所に塗ることができ、広く使われています。
ビニールペイントの大きな特徴の一つは、水で薄めて使えることです。そのため、専門の業者でなくても手軽に扱うことができます。また、乾くのも速いため、作業時間を短縮できるという利点もあります。塗料が乾くまでの間に埃が付着する心配も軽減されます。
ビニールペイントには、主に二種類の樹脂を使ったものがあります。一つは塩化ビニル樹脂を使ったもので、もう一つはアクリル樹脂を使ったものです。それぞれに特徴があり、塩化ビニル樹脂を使ったものは耐久性や耐水性に優れ、屋外での使用に適しています。一方、アクリル樹脂を使ったものは、発色が良い上に汚れにくく、屋内での使用に適しています。また、近年では両方の樹脂を配合したタイプも登場し、それぞれの長所を併せ持った塗料として人気を集めています。
ビニールペイントを選ぶ際には、塗る場所や目的、求める性能をしっかりと考えて適切な種類を選びましょう。例えば、屋外の木部を塗る場合は、耐候性や防カビ性に優れた塩化ビニル樹脂の塗料が適しています。屋内の壁や天井を塗る場合は、汚れにくく、発色の良いアクリル樹脂の塗料がおすすめです。また、臭いが気になる場合は、低臭気タイプの塗料を選ぶと良いでしょう。
さらに、仕上がりの質感にも種類があります。艶のある「つや有り」、光沢を抑えた「つや消し」、その中間の「3分つや」「5分つや」などがあります。用途や好みに合わせて選びましょう。
このように、ビニールペイントは様々な種類があります。それぞれの特性を理解し、適切な塗料を選ぶことで、美しく長持ちする仕上がりを実現できます。