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構造

テラスハウスの魅力と注意点

テラスハウスとは、複数の住戸が壁一枚でつながり、横に連なる低層住宅のことです。まるでいくつもの家が手をつないでいるような姿を思い浮かべていただくと分かりやすいでしょう。一般的には2階建て構造で、各住戸の前後に小さな庭や専用スペースが設けられているのが大きな特徴です。この庭があることから「テラスハウス」と呼ばれており、戸外でくつろいだり、ガーデニングを楽しんだりと、戸建て感覚を味わえます。 呼び方は他にもあり、「長屋建て住宅」「連続建て住宅」「連棟建て住宅」なども同じ意味で使われます。古くから日本の都市部で見られた長屋を現代風にアレンジした住まいとも言えるでしょう。集合住宅の一種ではありますが、隣家と壁を共有するとはいえ、上下階に住人がいないため、戸建て住宅のような生活のしやすさがあります。マンションのように共用廊下を歩く必要もなく、玄関を開ければすぐに自分の庭に出られるので、プライバシーも保たれやすいです。 近年、テラスハウスは若い世代の家族や、夫婦二人暮らしの世帯を中心に人気を集めています。庭付きでありながら比較的価格が抑えられている点や、戸建て住宅ほどの維持管理の手間がかからない点などが評価されている理由でしょう。また、建物が横に連なっていることで、隣家との程よい距離感が生まれ、地域コミュニティとのつながりを育みやすいという面も魅力です。 一方で、隣家との距離が近い分、生活音の問題には気を配る必要があります。音漏れ対策がしっかりした建物を選ぶ、近隣住民との良好な関係を築くなど、お互いに気持ちよく暮らせるよう配慮することが大切です。