安定した家づくりの要!連続基礎
連続基礎とは、建物の土台となる重要な部分であり、帯状に連続して打設されたコンクリートの基礎のことを指します。例えるなら、建物をしっかりと支える一本の頑丈なベルトのようなものです。この基礎は、建物の荷重を地盤へ均等に伝える役割を果たし、不同沈下と呼ばれる地盤の不均一な沈下を防ぎ、建物の安定性を保ちます。
この連続基礎は、木造住宅から鉄筋コンクリート造の建物まで、様々な建築物で広く採用されている、最も一般的な基礎形式です。地面を掘り下げてコンクリートを流し込むため、地面から上がってくる湿気を防ぎ、建物の耐久性を高める効果も期待できます。
連続基礎の内部は、多くの場合空洞になっています。これは、床下換気を確保するための重要な工夫です。床下換気によって、湿気やシロアリの発生を抑え、建物の腐朽を防ぎ、建物を長持ちさせることができます。床下換気口は、基礎の外壁に一定間隔で設けられ、外部の空気を取り込み、床下の湿った空気を排出する役割を担います。この空気の流れによって、建物の土台となる木材を乾燥状態に保ち、腐朽菌やシロアリの繁殖を抑制します。
また、連続基礎は、地面からの湿気を遮断する役割も担います。コンクリートの基礎は、地面からの水分が建物に侵入するのを防ぎ、土台や柱などの木部が湿気で腐朽するのを防ぎます。これにより、建物の耐久性が向上し、長期にわたって安心して住むことができます。このように、連続基礎は建物の安定性と耐久性を確保する上で、欠かせない重要な役割を担っています。