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住宅設備

蓄熱暖房で快適な冬を

夜間電力を使った暖房器具として、蓄熱式電気暖房機というものがあります。これは、夜間の電気料金が安い時間帯に熱を蓄えておき、日中にその熱を放出して部屋を暖める仕組みです。日中は電気料金が高くなりますが、この暖房機は日中に電気をほとんど使わないので、エアコンなどの暖房器具に比べて光熱費を節約できるのが大きな利点です。 蓄熱式電気暖房機には、レンガのような蓄熱材に熱を蓄えるものや、水に熱を蓄えるものなど、いくつかの種類があります。蓄熱材の種類によって、放熱の仕方が異なってきます。レンガのような蓄熱材を使ったものは、ゆっくりと時間をかけて熱を放出するため、穏やかで長時間続く暖かさが特徴です。一方、水に熱を蓄えるものは、比較的早く熱を放出するため、短時間で部屋を暖めたい場合に適しています。 また、蓄熱式電気暖房機は、一度設置してしまえば、燃料の補充などの手間がかからないというメリットもあります。灯油を使う暖房器具のように、燃料を買いに行く手間や、燃料を補充する手間、そして燃料を保管するスペースも必要ありません。さらに、燃焼を伴わないため、空気を汚す心配がなく、換気の必要も少ないため、小さなお子さんやご高齢の方がいる家庭でも安心して使うことができます。 近年、光熱費の高騰が家計に大きな負担となっています。日中は割高な電気料金を気にせず、一日中快適な温度で過ごせる蓄熱式電気暖房機は、家計の負担を和らげる有効な手段と言えるでしょう。設置費用はかかりますが、長い目で見て光熱費を節約できるという点で、検討する価値のある暖房器具の一つです。