耐火野地板

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建材

屋根の土台:野地板の役割と種類

野地板とは、屋根材の下に張られる板のことです。屋根の一番上の瓦やスレートなどの仕上げ材の下にあり、普段は見ることができない部分です。屋根の骨組みである垂木の上に、この野地板を隙間なく敷き詰めます。この野地板の上に防水シートを張り、さらにその上に瓦やスレートといった屋根の仕上げ材を葺いていきます。いわば、屋根の土台となる重要な部分であり、家を守る屋根を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。 野地板には、主に構造用合板や杉板などが使われます。構造用合板は、薄い板を重ねて接着したもので、強度が高く、変形しにくいという特徴があります。耐水性も高く、雨漏り対策としても効果的です。杉板は、自然素材ならではの風合いや調湿効果が魅力です。木材特有の断熱性も持ち合わせているため、夏は涼しく、冬は暖かい住まいづくりに貢献します。 野地板の役割は、屋根材を支えることだけではありません。雨風や日光から家を守るという重要な役割も担っています。雨漏りを防ぐためには、防水シートが重要な役割を果たしますが、野地板がしっかりとしていなければ、防水シートが破れたり、ずれたりする可能性があります。また、強い風が吹いた際に、屋根材が剥がされないように、しっかりと固定するためにも野地板は必要です。日光に関しては、屋根材を通して伝わる熱を遮断する役割も担っています。しっかりとした野地板を選ぶことで、住宅全体の耐久性を高めることに繋がります。 このように、野地板は普段目にすることはありませんが、住宅の耐久性や快適性を左右する重要な部分です。家づくりやリフォームの際には、屋根材だけでなく、野地板にも注意を払い、適切な素材を選び、しっかりと施工することが大切です。