生コンクリート

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工法

空練りの基礎知識

空練りとは、読んで字の如く、水を加えずに材料を混ぜ合わせる作業のことです。建築現場では、コンクリートやモルタルを作る際に、セメントと砂、そして砂利といった材料を、水を加えずに混ぜ合わせる工程を指します。通常、モルタルはセメントと砂に水を加えて練り混ぜ、硬化させて使います。しかし、あえて水を加えずに練り混ぜた状態を「空練り」と呼び、現場での融通を利かせるために用いられます。 例えば、土間にレンガや石を敷き詰める作業を考えてみましょう。この作業で、あらかじめ水を加えて練り混ぜたモルタルを使うと、レンガや石の位置調整が難しくなります。一度置いてしまうと、位置の修正は大変ですし、モルタルも無駄になってしまいます。しかし、空練りのモルタルを使うと話が変わります。レンガや石を置いた後でも、微調整が可能になるため、仕上がりの正確さを格段に向上させることができます。レンガや石を理想の位置に配置した後で、水を加えてモルタルを硬化させれば良いのです。 また、空練りモルタルは、レンガや石を敷き詰めた後に、目地部分に水を加えて練ったモルタルを流し込むことで、しっかりと固定することができます。まず、空練りモルタルを下地として敷き、その上にレンガや石を配置します。そして、レンガや石の周りの隙間、つまり目地部分に、水で練ったモルタルを流し込みます。すると、空練りモルタルと水で練ったモルタルが一体となり、レンガや石を強固に固定するのです。このように、空練りは状況に応じて水の添加を調整することで、施工の自由度を高め、作業効率や仕上がりの質を向上させることができる、大変便利な手法なのです。目的に合わせて、水を加えるタイミングを調整できる点が、空練りの大きな利点と言えるでしょう。