根掛け

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構造

家を支える縁の下の力持ち:根だ掛け

家は、安心して暮らせる頑丈な構造でなくてはなりません。その構造を支える重要な部品の一つに「根だ掛け」があります。根だ掛けとは、家の土台や二階の床組みを支える部材のことです。 家の床を支える「根太」という横木があります。この根太の先端をしっかりと固定するために、土台や二階の床の骨組みである腰梁といった主要な構造材に、根だ掛けを取り付けます。根だ掛けは、一見すると小さな部材で、目立たない場所に設置されるため、その存在に気付く人は少ないかもしれません。しかし、床の安定性や建物の耐久性を左右する重要な役割を担っています。根太に掛かる荷重を、根だ掛けを通して土台や腰梁へと分散させることで、床のたわみや沈下を防ぎ、快適な居住空間を実現します。もし根だ掛けが無かった場合、根太は土台や腰梁にただ乗っているだけなので、歩いたり、家具を置いたりするたびに、床が不安定に揺れたり、音が鳴ったりする可能性があります。また、長年の使用によって、床が沈んだり、傾いたりするといった深刻な問題が発生する恐れもあります。さらに、根だ掛けは、地震や台風などの外力に対しても、建物全体の強度を高める効果を発揮します。地震や台風などにより、家に強い力が加わった際に、根だ掛けが根太と土台や腰梁をしっかりと繋いでいることで、建物全体の変形や倒壊を防ぎます。このように、根だ掛けは、普段は目に触れることはありませんが、家の構造を支え、居住空間の快適性と安全性を確保するために、欠かすことのできない重要な部材なのです。まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。家を建てる際やリフォームする際には、根だ掛けの適切な設置について、しっかりと確認することが大切です。