日射調整

記事数:(1)

建材

紫外線対策に!熱線吸収ガラス

熱線吸収ガラスとは、太陽光に含まれる熱線を吸収する機能を持つガラスです。名前の通り、熱を吸収する性質があるため、夏の暑さ対策に効果的です。透明でありながら、紫外線も吸収する特殊な性質も持っています。 この熱線吸収の仕組みは、ガラスの製造過程に秘密があります。ガラスを作る際に、ごく少量の金属を混ぜ込むのです。具体的には、ニッケル、コバルト、鉄、セレンなどです。これらの金属は、目には見えない紫外線を吸収する働きをします。 紫外線は、家具や衣類、掛け軸などの変色や劣化を招く大きな原因です。大切な家財道具を日焼けから守りたい場合は、熱線吸収ガラスが役立ちます。窓から入る紫外線を吸収することで、室内の家具や調度品を紫外線によるダメージから守ってくれるのです。 また、紫外線は人の肌にも有害です。日焼けやシミ、そばかすの原因となるだけでなく、長年の紫外線被曝は、肌の老化を早めることにも繋がります。熱線吸収ガラスは、室内に差し込む紫外線を軽減するため、肌への負担を和らげ、健康を守るのにも役立ちます。 窓から明るい日差しを取り入れたいけれど、紫外線対策もしっかりしたいという方には、熱線吸収ガラスはおすすめです。夏場の暑さ対策にも効果を発揮するので、快適な室内環境を実現するのに役立ちます。ただし、熱を吸収するため、ガラス自体の温度が上がりやすく、熱割れの可能性も高まります。設置場所や周辺環境などを考慮して、適切なガラスの種類を選ぶことが大切です。