両開きドア

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フランス落しの役割とメリット

両開きの扉や親子扉、片方だけ普段使わないことってありますよね。そんな時に役立つのがフランス落しです。 フランス落しとは、普段使わない方の扉を固定するための金具のこと。片方の扉だけを使いたい時に、開かないようにしっかりロックしてくれます。 名前の由来は、フランスの伝統的な建築様式によく見られることからきています。フランスの古い家屋では、玄関や居間への入り口に大きな両開きの扉がよく使われていて、その扉を固定するためにこの金具が使われていました。現代の住宅でも、その使いやすさと見た目のかっこよさから、広く使われています。 フランス落しは、扉の上下に軸棒が取り付けられており、その軸棒を床と枠に設置された受け金に差し込むことで扉を固定します。この簡単な仕組みで、扉をしっかりと固定し、うっかり開いてしまうのを防ぎます。 材質は真鍮や鉄など様々で、デザインも装飾的なものからシンプルなものまで幅広くあります。扉の雰囲気に合わせて選ぶことができます。 例えば、アンティーク調の真鍮製フランス落しを選べば、重厚で上品な雰囲気を演出できますし、シンプルな鉄製のフランス落しを選べば、現代的な空間に馴染みます。 また、フランス落しは防犯対策にも効果的です。使わない方の扉をしっかりと固定することで、外部からの侵入を防ぐのに役立ちます。 扉の開閉をスムーズにするだけでなく、見た目にも美しく、防犯性も高めるフランス落し。リフォームや家造りの際に、扉選びと合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
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親子扉:広さと使いやすさを両立

親子扉とは、大きな扉と小さな扉が組み合わさった玄関や勝手口の扉のことです。二枚の扉は蝶番で繋がっており、まるで親子のようであることからこの名前が付けられました。大きい方の扉を親扉、小さい方の扉を子扉と呼びます。 普段は親扉だけを使い、子扉は鍵をかけて閉めておきます。そのため、使い勝手は一枚の扉と変わりません。開閉の手間もなく、気軽に開け閉めできます。また、子扉があることで、全体の扉の幅が広くなりすぎることもなく、玄関や勝手口の限られたスペースを有効に使うことができます。 しかし、大きな荷物や家具を運び入れる時など、広い入り口が必要な場合は、子扉も開けることができます。子扉を開けることで、親扉だけでは通らない大きな物も楽に出し入れできます。例えば、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電、ソファーやベッドなどの大型家具、自転車などもスムーズに運び込むことが可能です。引っ越しの際にも大変便利です。 親子扉は、普段使いの便利さと、必要な時に広々と使えるという二つの利点を兼ね備えています。そのため、新築やリフォームで玄関や勝手口の扉を選ぶ際に、親子扉は有力な選択肢の一つとなります。限られた空間を有効に活用しながら、生活の利便性を高めたいと考える方に最適です。また、子扉があることで、万が一の災害時など、脱出経路を広く確保できるという点もメリットと言えるでしょう。