ワイドスパン

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設計

ワイドスパン:開放的な住まい

「広々とした空間」を実現する上で、「ワイドスパン」という設計手法が近年注目を集めています。これは、住まいの間口を広げることで、開放的な空間を生み出す設計の工夫です。 具体的には、建物を支える柱と柱の間隔を広くとることで、壁のない広々とした空間が生まれます。壁が少ないことで、窓から差し込む光をより多く取り込むことができ、室内は明るく開放的な雰囲気になります。また、日当たりの良い場所も広くなるため、自然の光をたっぷりと感じながら、快適な暮らしを送ることができます。 ワイドスパンの大きな魅力は、窓の外の景色を広く楽しめることです。都会のきらびやかな夜景や、自然豊かな緑の景色など、まるで絵画のように美しい景色を自宅で楽しむことができます。まるで、大きな額縁の中に住んでいるかのような感覚を味わえるでしょう。 さらに、家具の配置の自由度が高まることも、ワイドスパンのメリットです。間仕切りが少ないため、大きな家具やソファなども自由に配置できます。自分の好みに合わせて、思い通りの空間を作り上げることが可能です。広々とした空間で、家族みんなでゆったりとくつろいだり、趣味の時間を満喫したり、様々なライフスタイルを楽しむことができます。 このように、ワイドスパンは、光あふれる開放的な空間を生み出し、暮らしの質を高めるための、一つの有効な手段と言えるでしょう。新築やリフォームを検討する際には、ぜひ「ワイドスパン」というキーワードを思い出してみてください。
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マンション選びの注目点:スパンとは?

建物の柱と柱の間隔のことを「支柱間距離」と言います。この距離は、建築用語では「スパン」とも呼ばれ、橋や屋根など様々な建造物で用いられる言葉です。しかし、住宅選び、特に集合住宅を選ぶ際に「スパン」という言葉が出てきた場合は、少し意味合いが異なります。 集合住宅の販売資料などで「スパン」と記載されている場合、多くのケースで住戸のリビングやバルコニー側の辺の長さを指しています。これは「間口」と同じ意味で、建物の正面から見た時の幅を表します。例えば、集合住宅の広告で「スパン8メートル」とあれば、その住戸のバルコニー側の幅が8メートルあるという意味です。 このスパンが広いと、どのようなメリットがあるのでしょうか。まず、採光面積が広くなり、室内が明るくなります。自然光を多く取り込めるため、照明の使用を抑え、電気代の節約にも繋がります。また、広いバルコニーは洗濯物を干すスペースを確保できるだけでなく、ガーデニングやアウトドアリビングなど、多目的に活用できます。さらに、家具の配置の自由度も高まります。大きなソファやテーブルなどを置いても、空間が狭く感じにくいというメリットがあります。 一方で、スパンが広すぎると、構造上、柱を太くするなどの工夫が必要になり、建築コストが高くなる場合もあります。また、間取りによっては、奥行きが狭くなり、使いにくい空間が生じる可能性もあります。最適なスパンは、家族構成やライフスタイルによって異なりますので、希望する間取りや家具の配置などを考慮しながら、検討することが大切です。