ブレックファーストコーナー

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インテリア

居心地の良い空間、ヌークのある暮らし

近年、住まいの中で「ちょっとした居場所」の大切さが注目されています。これは、家族一人ひとりが食事やお茶をゆったりと楽しむための、こぢんまりとした空間のことです。家族全員で食卓を囲む食堂とは違い、一人で、あるいは少人数で使うことを想定しています。多くの場合、食堂の一角などに設けられます。 例えば、朝ご飯を食べる場所として「朝餉の場所」と呼ばれることもありますが、本質的にはちょっとした居場所と同じです。朝の慌ただしい時間帯でも、それぞれのペースで食事ができるので、家族との会話も自然と生まれます。忙しい朝に、家族が顔を合わせる大切な時間になるでしょう。また、一人で静かにコーヒーを味わう時間や、子供たちが勉強をする場所としても使えます。 さらに、ちょっとした居場所は、家族の様々な要望に応えられる場所とも言えます。読書に集中したい時、趣味の手芸を楽しみたい時、ちょっとした書き物をする時など、個室ほど閉鎖的ではなく、それでいて落ち着ける場所として活用できます。家族構成や生活スタイルに合わせて、色々な使い方ができるでしょう。例えば、カウンターと椅子を置いて簡単な食事ができるようにしたり、本棚を設置して読書コーナーにしたり、小さな机を置いて子供の勉強机にしたりと、多目的に使える空間にすることが可能です。 このように、ちょっとした居場所は家族一人ひとりの時間を大切にしながら、家族の繋がりも深める、住まいの中で大切な役割を果たす空間と言えるでしょう。