ツーバイフォー工法

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構造

家を支える壁、支持壁とは?

家は様々な部品が組み合わさってできていますが、中でも壁は建物を支えるという大切な役割を担っています。壁の中でも特に「支持壁」は、建物の重さを支えるという、なくてはならない役割を果たしています。支持壁とは、文字通り建物を支える壁のことで、上からかかる重さを下へと伝える構造になっています。家の中には、家具やそこに住む人、そして屋根など、様々なものがあります。これらの重さは全て、下にある床、そして最終的には地面へと伝わっていきます。この重さを支え、地面へと伝える役割を担っているのが支持壁です。 家の構造を考えてみましょう。屋根の重さはまず天井に伝わります。天井は、梁や桁といった水平方向の部材と、支持壁といった垂直方向の部材によって支えられています。天井に伝わった重さは、梁や桁を通って支持壁に伝わり、さらに基礎、そして地面へと伝わっていくのです。もし支持壁がなかったらどうなるでしょうか。屋根や天井の重さは支えるところがなくなり、家は自分の重さに耐えきれずに崩れてしまうでしょう。支持壁は、まるで家の骨組みのように、建物をしっかりと支えているのです。 リフォームなどで家の間取りを変更する際には、この支持壁をどこに配置するかが非常に重要になります。むやみに壁を取り壊してしまうと、家の強度が下がり、地震などで倒壊する危険性が高まります。そのため、リフォームを行う際は、必ず専門家と相談し、建物の構造を理解した上で、適切な工事を行う必要があります。家の安全を守るためにも、支持壁の役割をしっかりと理解しておきましょう。
建材

ツーバイフォー工法とSPF材

ツーバイフォー工法とは、北米で生まれた木造建築の方法です。2インチ×4インチの角材を骨組みのように使い、壁や床、屋根を組み立てていきます。この工法は、日本では在来工法に比べてまだ新しい建築方法ですが、近年採用する人が増えてきています。 在来工法では柱や梁といった線材で建物を支えるのに対し、ツーバイフォー工法は、2インチ×4インチの角材と構造用合板を組み合わせて面で建物を支えます。壁や床、屋根などをパネル状に作り、それらを繋ぎ合わせて箱のように建物を構成していくのです。まるで頑丈な箱を積み重ねていくように家を建てるため、地震の揺れに強いと言われています。また、面で支える構造のため、気密性や断熱性にも優れており、一年を通して快適な室内環境を実現できます。 さらに、工場で規格化された木材を使うため、現場での作業が少なく、工期を短縮できるメリットもあります。工期が短いということは、人件費の削減にも繋がり、建築費用を抑えることにも繋がります。 一方で、ツーバイフォー工法にはデメリットもあります。壁で建物を支える構造のため、大きな開口部を設けることや間取り変更が難しいという点です。在来工法に比べると、設計の自由度は低いと言わざるを得ません。また、木材と合板を使うため、湿気に弱いという欠点もあります。そのため、適切な換気対策を施し、湿気が建物内部にこもらないようにする必要があります。床下や壁の中に湿気が溜まると、木材が腐食し、建物の耐久性を低下させてしまうからです。