インシュレーションボード

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快適な住まいを実現する断熱材:インシュレーションボード

木の繊維を細かくほぐし、樹脂や糊などを加えて板状に固めた建材を、断熱板といいます。木の繊維を使うことで、環境への負担が少なく、資源を大切に使う製品といえます。 断熱板の作り方を見てみましょう。まず、木を細かく砕いて繊維状にします。そこに樹脂や糊を混ぜて、乾燥させながら板の形に整えます。こうして作られた板は、たくさんの小さな穴が空いた、柔らかな構造をしています。 この小さな穴が、断熱板の優れた性能の秘密です。穴の中に空気をたくさん含むことができるので、熱を伝えにくく、保温効果を高めます。冬は室内の熱が外に逃げにくく、夏は外の熱が室内に入りづらいので、一年を通して快適な室温を保つのに役立ちます。 さらに、断熱板は音を吸収する力にも優れています。外の騒音を軽減したり、室内の音漏れを防ぐ効果も期待できますので、静かで落ち着いた空間づくりに役立ちます。 木が本来持っている、湿気を逃がす性質も断熱板の特徴です。湿気がこもりにくいので、カビやダニの発生を抑え、結露を防ぐ効果も期待できます。住宅を高断熱にすることが求められている近年、壁や天井、床など、家の様々な場所に広く使われています。 このように、断熱板は環境に優しく、快適な住まいづくりに役立つ優れた建材です。断熱性、保温性、吸音性、そして湿気を逃がす性質など、多くの利点を持っています。家を新しく建てるときはもちろん、リフォームで断熱性を高めたいときにも、断熱板は有力な選択肢となるでしょう。
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暮らしを支える繊維板の魅力

木材の繊維を原料とし、熱と圧力を用いて成型した板材である繊維板は、住まいづくりに欠かせない材料です。用途に合わせて様々な種類があり、大きく分けて三つの種類に分類できます。 まず、繊維が粗く、空気を多く含んでいるため断熱性に優れた種類があります。この種類の繊維板は、主に壁や天井部分、床下などに断熱材として使用されます。外の熱を室内に伝えにくく、また室内の熱を逃がしにくいことから、快適な室温を保つのに役立ち、省エネルギーにも繋がります。冬は暖かく、夏は涼しい暮らしを実現するために、重要な役割を担っています。 次に、中程度の密度を持つ、最も一般的な種類の繊維板です。この種類は、適度な強度と加工のしやすさを兼ね備えているため、家具や扉、窓枠、壁材、天井材など、幅広い用途で利用されています。表面は滑らかで美しく仕上がり、塗装もしやすいため、デザイン性と機能性を両立させたい場合に最適です。また、価格も比較的安価であるため、様々な場面で活躍しています。 最後に、高い密度と強度を誇る種類の繊維板です。この種類は、床材や建物の構造材など、高い強度が必要とされる部分に使用されます。湿気や衝撃にも強く、建物の耐久性を高める上で重要な役割を果たします。 このように、繊維板は種類によって特性が大きく異なり、それぞれの用途に適した種類を選ぶことが大切です。断熱性、強度、加工のしやすさ、価格など、様々な要素を考慮し、最適な繊維板を選びましょう。