流し台の種類と選び方

流し台の種類と選び方

リフォームを知りたい

先生、流し台の種類ってたくさんあるんですね。何がどう違うのかよくわからないんですけど、教えてもらえますか?

リフォーム研究家

そうだね、流し台は素材も取り付け方も様々だね。大きく分けると、流し台と調理台が一体になっている『システムキッチン』と、そうでない『セパレートキッチン』があるんだよ。システムキッチンでは、流し台と調理台が同じ高さで繋がって一体感があるのに対し、セパレートキッチンでは、それぞれ別々に設置されるんだ。

リフォームを知りたい

なるほど。システムキッチンとセパレートキッチンがあるんですね。他に違いはあるんですか?

リフォーム研究家

流し台の設置方法にも種類があるよ。ワークトップ(調理台)の下に流し台を設置する『アンダーカウンター方式』、ワークトップの上に流し台を設置する『オーバーカウンター方式』、ワークトップと流し台が一体化している『一体化方式』があるんだ。システムキッチンではアンダーカウンター方式が多いね。

流し台とは。

台所などに取り付ける、水を流すための溝がついた、水槽のような台のことを『流し台』といいます。材料としては、ステンレスがよく使われますが、アルミやホーロー、コンクリート、大理石、あるいは大理石によく似た人工の樹脂など、様々な種類があります。取り付け方にも、台の上に置くタイプ、台の下に埋め込むタイプ、台と一体になったタイプなどがあり、システムキッチンでは、台の下に埋め込むタイプがよく使われています。

流し台の素材

流し台の素材

台所の主役とも言える流し台は、様々な素材から選ぶことができます。それぞれに異なる特徴を持つため、ご自身の生活様式や希望に合った素材を選ぶことが大切です。まず、ステンレスは錆びにくく、とても丈夫です。熱い鍋を直接置いても変形しにくいため、長持ちします。価格もお手頃で、日々のお手入れも簡単なので、多くの家庭で選ばれています。次に、アルミ製の流し台は軽くて熱を伝えやすいのが特徴です。調理中に熱い鍋を置いてもすぐに冷めるので、作業効率がアップします。しかし、ステンレスに比べると傷がつきやすい面もあるため、注意が必要です。表面がガラス質で覆われたホーロー製の流し台は、汚れが染み込みにくく、美しい光沢が長持ちします。お手入れもサッと拭くだけで簡単です。ただし、強い衝撃には弱いため、硬いものを落とすと欠けてしまう可能性があります。高級感あふれる大理石の流し台は、重厚で耐久性が高いのが魅力です。独特の美しい模様は、台所に上品な雰囲気を添えてくれます。しかし、価格が高めで重量もあるため、設置場所の強度を確認する必要があります。近年注目を集めているのが、大理石の風合いを持つ人工大理石です。天然の大理石に比べて価格が抑えられ、加工もしやすいため、様々なデザインに対応できます。お手入れのしやすさも人気の理由の一つです。このように、流し台の素材にはそれぞれ長所と短所があります。設置場所の広さや家族構成、毎日の調理スタイルなどを考慮して、最適な素材を選びましょう。

素材 長所 短所
ステンレス 錆びにくい、丈夫、長持ち、価格がお手頃、お手入れ簡単
アルミ 軽い、熱を伝えやすい 傷つきやすい
ホーロー 汚れが染み込みにくい、光沢が長持ち、お手入れ簡単 衝撃に弱い
大理石 重厚で耐久性が高い、高級感がある 価格が高い、重い
人工大理石 大理石の風合い、価格が抑えめ、加工しやすい、お手入れ簡単

流し台の設置方法

流し台の設置方法

流し台を設置するには様々な方法がありますが、大きく分けて天板の上に流し台を載せる載せ置き型天板の下に流し台を組み込む埋め込み型、そして天板と流し台が一体となった一体型の三種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

まず載せ置き型、別名オーバーカウンター方式では、流し台を天板の上に載せるため、天板と流し台の間に継ぎ目がありません。そのため水や汚れが隙間に溜まる心配がなく、掃除がしやすいという大きな利点があります。ただし、流し台の縁が出っ張るため、見た目の印象はやや重厚になる傾向があります。

次に埋め込み型、別名アンダーカウンター方式では、流し台を天板の下に組み込みます。この方式では天板の表面がフラットになるため、すっきりとした現代的な印象を与えます。また、調理中に天板から流し台へ食材などを滑らかに移動させられるのも大きなメリットです。特にシステムキッチンでは、デザイン性と機能性の両立からこのアンダーカウンター方式が主流となっています。

最後に一体型では、流し台と天板が一体成型されているため、継ぎ目が全くなく、非常に美しい仕上がりになります。掃除のしやすさも抜群です。しかし、一体型は他の方式に比べて費用が高くなる傾向があり、交換や修理も容易ではありません。

このように、それぞれの設置方法にはメリットとデメリットがあります。ご自身の生活スタイルやキッチンのデザイン、予算などを考慮して最適な設置方法を選びましょう。

設置方法 別名 メリット デメリット
載せ置き型 オーバーカウンター方式 水や汚れが溜まりにくく、掃除がしやすい 縁が出っ張るため、重厚な見た目になる
埋め込み型 アンダーカウンター方式 すっきりとした現代的な印象。調理中の作業がスムーズ
一体型 継ぎ目がなく美しい仕上がり。掃除がしやすい 費用が高く、交換や修理が容易でない

流し台の形状と大きさ

流し台の形状と大きさ

台所の流し台を選ぶ際には、形と大きさが重要な決め手となります。それぞれに異なる特徴があるので、ご自身の暮らし方に合ったものを選びましょう。流し台の形は大きく分けて、正方形、長方形、丸形があります。

正方形の流し台は、限られた空間を有効に使えることが利点です。比較的小さな台所にも設置しやすく、一人暮らしや夫婦二人の家庭に適しています。調理する品数が少なかったり、洗い物が少ない家庭にもおすすめです。

長方形の流し台は、作業場所を広く確保できることが魅力です。複数の料理を同時進行したり、大きな調理器具を使ったりする場合でも、ゆとりを持って作業できます。大家族や、料理好きの方に最適です。最近では、横長のワイドタイプも人気で、より広い作業空間を実現できます。

丸形の流し台は、柔らかな印象を与え、見た目にも美しい点が特徴です。角がないため、小さなお子さんを持つ家庭でも安心して使えます。また、限られたスペースでも圧迫感を与えず、空間を広く見せる効果もあります。ただし、調理や洗い物の際に、デッドスペースが生じやすいという点には注意が必要です。

流し台の大きさは、台所の広さや家族の人数に合わせて選ぶことが大切です。家族が多い家庭では、大きな流し台を選ぶことで、食器洗いが楽になります。一度にたくさんの食器を洗えるので、時間の節約にもなります。また、鍋やフライパンなどの調理器具をよく使う場合は、深型の流し台を選ぶと便利です。深いので水はねしにくく、大きな調理器具も洗いやすくなります。

このように、形と大きさを適切に選ぶことで、より快適で使いやすい台所を実現できます。設置場所や使い方、家族構成などを考慮し、最適な流し台を選びましょう。

形状 特徴 メリット デメリット 向き不向き
正方形 省スペース 限られた空間を有効活用できる、小さな台所にも設置しやすい 作業スペースが狭い 一人暮らし、夫婦二人、調理品数少なめ、洗い物少なめ
長方形 作業スペース広め 作業場所を広く確保できる、複数の料理を同時進行しやすい、大きな調理器具も使いやすい、ワイドタイプはより広い作業空間を実現 設置スペースが必要 大家族、料理好き
丸型 柔らかい印象 角がないため安全、圧迫感を与えず空間を広く見せる デッドスペースが生じやすい 小さなお子さんを持つ家庭

大きさ 向き不向き
家族が多い、食器洗いが楽になる、時間の節約になる
深型 鍋やフライパンをよく使う、水はねしにくい、大きな調理器具も洗いやすい

お手入れのしやすさ

お手入れのしやすさ

水まわりの中でも、流し台は特に毎日使う場所です。そのため、使いやすさだけでなく、お手入れのしやすさも重要なポイントとなります。素材によってお手入れの方法が異なり、自分に合った素材選びが大切です。毎日使う場所だからこそ、お手入れのしやすさは、暮らしの快適さにも繋がります。

よく選ばれる素材の一つにステンレスがあります。ステンレスは、中性洗剤で洗った後、水でよく洗い流すだけで、比較的簡単に清潔を保つことができます。特別な洗剤は必要なく、手軽にお手入れできる点が魅力です。ただし、研磨剤入りの洗剤を使うと、表面に細かい傷がついてしまう可能性があるので、使用は避けましょう。傷は美観を損なうだけでなく、汚れが溜まりやすくなる原因にもなります。

次に、ホーローについて見てみましょう。ホーローは、表面がガラス質で覆われているため、汚れがつきにくいという特徴があります。もし汚れがついても、すぐに拭き取れば簡単に落とすことができます。しかし、汚れを長期間放置してしまうと、落ちにくくなる場合がありますので、日々のこまめな拭き掃除を心掛けましょう。

高級感のある大理石は、美しく耐久性にも優れていますが、お手入れには少し注意が必要です。酸性の洗剤を使うと変色してしまう可能性があるので、必ず中性洗剤を使用しましょう。また、定期的に専用のコーティング剤を塗布することで、大理石本来の美しさを長く保つことができます。

家事の時短を重視するのであれば、汚れにくい素材やコーティングが施された流し台を選ぶと良いでしょう。毎日のお手入れの手間を最小限に抑えることができ、ゆとりある時間を過ごすことができます。材質ごとのメリット・デメリットを理解し、ご自身の生活スタイルに合った流し台を選びましょう。

素材 お手入れ方法 メリット デメリット
ステンレス 中性洗剤で洗い、水でよくすすぐ ・手軽に洗える
・特別な洗剤不要
・研磨剤入り洗剤不可
・傷がつくと汚れやすい
ホーロー 汚れがついたらすぐに拭き取る ・汚れがつきにくい ・汚れを放置すると落ちにくい
・こまめな掃除が必要
大理石 中性洗剤を使用
定期的にコーティング剤を塗布
・美しい
・耐久性が高い
・酸性洗剤不可
・定期的なメンテナンスが必要
汚れにくい素材
コーティング素材
・家事の時短になる

価格

価格

台所の流し台の値段は、様々な要素によって大きく変わります。まず、流し台に使われている材料の違いが価格に影響します。例えば、錆びにくい鋼鉄で作られた流し台は比較的値段が安く、数万円から手に入れることができます。一方、高級感のある大理石や人工的に作られた大理石の流し台は、数十万円以上するものもあり、大きな差があります。

また、流し台の設置方法も価格を左右する要素の一つです。新しく水道管や排水管を設置する必要がある場合、既存の配管をそのまま利用する場合に比べて費用が高くなります。そのため、リフォームで費用を抑えたい場合は、今ある流し台と同じ大きさのものを選ぶと、設置にかかる費用を減らすことができるでしょう。さらに、流し台の形状や大きさも価格に影響します。例えば、角型や丸型など、形によって価格が異なる場合があります。大きさも同様に、大きな流し台ほど材料費や加工費がかかるため、価格が高くなる傾向があります。

流し台の設置費用についても忘れずに考慮に入れる必要があります。自分で設置に挑戦するのも一つの方法ですが、設置には専門的な知識や技術が必要な場合もあります。そのため、設置に自信がない場合は、専門の業者に依頼することをお勧めします。業者に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討することが大切です。

予算に合わせて最適な流し台を選ぶためには、まず全体の予算を決めて、材料、設置方法、形状、大きさなどを総合的に考えて選びましょう。それぞれの要素が価格にどのように影響するかを理解することで、予算内で希望に合った流し台を選ぶことができます。焦らずじっくりと検討し、後悔のない選択をしてください。

要素 詳細 価格への影響
材料 ステンレス、大理石、人工大理石など ステンレス < 大理石、人工大理石
設置方法 新規配管設置 or 既存配管利用 新規配管設置 > 既存配管利用
形状 角型、丸型など 形状により異なる
大きさ 大きいほど高価
設置費用 DIY or 専門業者 専門業者 > DIY