快適なお湯を!給湯器の選び方
リフォームを知りたい
先生、お風呂の『給湯器』を取り替えたいんですけど、リフォームと家造りで何か違いはあるんですか?
リフォーム研究家
いい質問だね。リフォームの場合は、今ある場所に新しい給湯器を設置する工事になる。家造りの場合は、新しく家を建てる際に、設置場所から配管、配線まで全て新しく計画して設置することになるんだ。
リフォームを知りたい
なるほど。じゃあ、リフォームで給湯器を取り替える場合は、今と同じ種類の燃料のものじゃないとダメなんですか?
リフォーム研究家
そうとは限らないよ。例えば、今までガスを使っていたけど、電気の給湯器に変えることもできる。ただし、配線や配管の工事が必要になる場合もあるから、業者さんとよく相談することが大切だね。
給湯器とは。
お湯を沸かす機械について説明します。この機械は、お風呂や台所などで使うお湯を作るためのものです。電気、ガス、石油、太陽の熱など、色々な燃料を使う種類があります。これから家を新しく建てたり、古くなった家を直したりするときに、このお湯を沸かす機械について知っておくと便利です。
給湯器の種類
お湯を沸かす機械には、様々な種類があり、それぞれに長所と短所があります。大きく分けて、電気、ガス、灯油、太陽熱を使ったものなどがあり、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
電気でお湯を沸かすものは、導入費用が比較的安く済む上に、設置場所を選びません。どこにでも置けるので、便利です。しかし、お湯を沸かす力がガスやお湯に比べると弱いため、大家族や一度にたくさんのお湯を使うご家庭には不向きかもしれません。
ガスでお湯を沸かすものは、勢いよくお湯を沸かすことができるのが魅力です。また、ランニングコスト、つまり維持費用も比較的安い傾向にあります。都市ガスが使える地域であれば、ガス管と繋ぐだけで使える手軽さもメリットです。プロパンガスを利用する場合は、ガスボンベの設置場所が必要になります。
灯油でお湯を沸かすものは、寒い地域でも安定してお湯を供給できるのが強みです。灯油は備蓄できるので、災害時にも安心です。ただし、灯油を貯めておくタンクの設置場所を確保する必要があります。
太陽の熱でお湯を沸かすものは、太陽の光エネルギーを使うので、環境に優しく、維持費用も抑えられます。地球にも家計にも優しいと言えるでしょう。しかし、導入費用が高く、天候に左右されるのが難点です。雨や曇りの日には十分にお湯を沸かせないこともあるため、補助的な熱源が必要になる場合もあります。
お湯を沸かす機械を選ぶ際には、家族の人数や、お湯を使う頻度、設置場所、導入費用と維持費用などを総合的に考える必要があります。家族が多いご家庭では、一度にたくさんのお湯を使えるものが良いでしょう。シャワーをよく使うご家庭では、水量を安定させる機能のついたものが快適です。設置場所については、室内に置くか屋外に置くかで選ぶことができます。室内に置く場合は、場所を取らない反面、換気が必要になります。屋外に置く場合は、設置場所の確保が必要ですが、換気の心配はありません。導入費用と維持費用は、事前にしっかり確認しておきましょう。
種類 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
電気 | 導入費用が安い 設置場所を選ばない |
お湯を沸かす力が弱い |
ガス | お湯を沸かす力が強い ランニングコストが安い 都市ガスなら手軽 |
プロパンガス利用時はボンベ設置場所が必要 |
灯油 | 寒冷地でも安定供給 災害時にも安心 |
タンク設置場所が必要 |
太陽熱 | 環境に優しい 維持費用が安い |
導入費用が高い 天候に左右される 補助熱源が必要な場合も |
給湯器の選び方
お湯を沸かす機械を選ぶ際には、いくつか気を付ける点があります。まず、家族の人数や使う頻度で必要な能力が変わってきます。一人暮らしの方と、家族が多い方では、お湯を沸かす力が違います。シャワーをよく使う方は、お湯を沸かすのが速い瞬間式がおすすめです。お風呂にゆっくり浸かるのが好きな方は、お湯をためておく貯湯式の方が経済的です。
次に、設置場所を確認しましょう。家の中に置くタイプと家の外に置くタイプがあり、それぞれ必要な場所の広さや空気の入れ替えのやり方が違います。設置場所の状況に合わせて、適切なタイプを選びましょう。置く場所によっては、配管工事が必要になる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
さらに、最初の費用と使い続けるためにかかる費用を比べることが大切です。最初の費用は、機械の値段だけでなく、設置工事の値段も含めて考えましょう。使い続けるためにかかる費用は、使う燃料の種類や値段、機械の省エネルギー性能によって違います。長い目で見て費用を比べることが大切です。
そして、色々な機能にも注目しましょう。お湯の温度設定や水の量を調節する機能、安全装置など、様々な機能があります。自分の必要な機能が付いているか確認しましょう。最近では、エネルギーをあまり使わない機械や、携帯電話と繋がる機械なども出てきています。新しい技術を使った機械を選ぶことで、もっと快適でお財布にも優しいお湯の使い方を実現できます。
項目 | 詳細 |
---|---|
能力 | 家族の人数、使用頻度、シャワー利用の有無、入浴方法によって必要な能力が異なる。瞬間式と貯湯式がある。 |
設置場所 | 屋内設置型と屋外設置型があり、設置スペース、換気方法、配管工事が異なる。 |
費用 | 初期費用(機械価格+設置工事費)とランニングコスト(燃料費、省エネ性能)を比較検討する。 |
機能 | 温度設定、水量調節、安全装置など、必要に応じて機能を選択。省エネタイプや携帯電話連携機能なども検討。 |
交換時期の目安
お風呂や台所で毎日使うお湯を作る給湯器は、暮らしに欠かせない設備です。安全にそして快適に使い続けるためには、定期的な点検と適切な時期での交換が重要です。一般的に給湯器の寿命は10年から15年程度と言われていますが、使用頻度や設置場所の環境、日ごろのお手入れ状況によって大きく変わります。毎日何度も使うご家庭では、10年経たずに寿命を迎えることもありますし、使用頻度が少なく丁寧に扱っていれば20年近く使える場合もあります。
給湯器の交換時期を知る目安としては、お湯を沸かすときや使っているときに異音がする、設定温度通りにお湯にならない、お湯の出が悪くなった、といった症状が現れることが挙げられます。このような症状は給湯器の不調のサインです。そのまま使い続けると故障や事故につながる恐れもあるため、早めに専門の業者に点検を依頼しましょう。また、10年以上使用している場合は、たとえ目立った不調がなくても一度点検してもらうことをおすすめします。故障してから修理するよりも、予防的に点検・交換する方が結果的に費用を抑えられる場合もあります。
さらに、技術の進歩により、新しい給湯器は省エネルギー性能が向上しています。10年以上前の機種を使っている場合、新しい給湯器に交換することで水道光熱費の節約につながる可能性が高いです。環境に優しいエコキュートやハイブリッド給湯器なども登場し、従来の給湯器に比べて運転費用が安く、環境への負担も小さいという利点があります。長い目で見て経済的な給湯器を選ぶことも大切です。
給湯器の交換は専門の業者に依頼するのが一般的です。業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討することが重要です。合わせて、資格の有無やこれまでの実績、アフターサービスの体制なども確認し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
給湯器の寿命 | 交換時期の目安 | 業者選びのポイント |
---|---|---|
一般的に10年~15年程度 使用頻度や環境、お手入れで変化 10年未満の場合もあれば20年近く使える場合も |
異音、設定温度にならない、お湯の出が悪いなどの症状 10年以上使用している場合は点検推奨 |
複数の業者から見積もりを取る 価格、サービス内容、資格、実績、アフターサービスなどを比較 信頼できる業者を選ぶ |
費用相場
お風呂や台所でお湯を使うために欠かせない給湯器。その交換にかかる費用は、給湯器の種類や工事の内容によって大きく変わります。おおよその目安として、10万円から30万円程度を見ておけば良いでしょう。
給湯器の種類で見てみると、電気で温めるタイプのものは比較的安価です。一方、ガスを使ったものや、省エネ性の高いエコキュートと呼ばれるものは、導入費用が高くなる傾向があります。
また、設置工事の状況によっても費用は変動します。例えば、お湯を運ぶための新しい配管工事が必要な場合や、今まで使っていた給湯器の取り外し費用などが発生する場合は、当然ながら費用は高くなります。
正確な費用を知るためには、専門の業者に見積もりを依頼することが一番確実です。多くの業者が無料で見積もりを行っているので、気軽に相談してみましょう。より正確な見積もりを出してもらうためには、交換したい給湯器の種類や設置場所、工事の内容などを具体的に伝えることが大切です。
さらに、複数の業者に見積もりを依頼し、価格やサービス内容を比較検討することも賢い方法です。業者によって得意な工事や提供するサービスは様々なので、自分の希望に合った業者を選ぶことが重要です。
少しでも費用を抑えたい場合は、キャンペーンや割引制度を利用するという方法もあります。業者によっては、期間限定のキャンペーンを実施していたり、複数の給湯器を同時に交換する場合に割引を行っていたりする場合があります。これらの情報も積極的に活用して、賢く費用を節約しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
費用目安 | 10万円~30万円 |
種類別費用 | 電気 < ガス < エコキュート |
費用増加要因 | 配管工事、旧給湯器取り外し費用など |
見積もり | 複数の業者に依頼し比較検討 |
費用節約 | キャンペーン、割引制度の活用 |
補助金制度
お湯を沸かす機械を取り替える際、費用の一部を負担してくれる制度があります。この制度は国や地方の自治体によって設けられており、補助金と呼ばれています。補助金を利用することで、お湯を沸かす機械の交換費用を抑えることができます。
補助金の額や内容は、地域や時期によって大きく変わります。そのため、お住まいの地域でどのような補助金制度が利用できるのか、事前にしっかりと調べておくことが大切です。各自治体のホームページを見たり、お湯を沸かす機械の専門業者に問い合わせたりすることで、最新の情報を手に入れることができます。
補助金を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。例えば、省エネ効果の高いお湯を沸かす機械に取り替える場合や、世帯収入が一定額以下の場合などに補助金の対象となることがあります。条件や申請手続きは複雑な場合もありますので、専門業者に相談しながら進めるのが良いでしょう。
補助金には限りがあるため、多くの人が申請した場合、募集期間よりも早く締め切られることもあります。補助金を利用したい場合は、早めに準備を進め、申請手続きを行うことが重要です。
また、補助金以外にも、住宅ローン控除や環境に優しい住宅を建てる際にポイントがもらえる制度など、お湯を沸かす機械の交換に関連した制度があります。これらの制度も一緒に利用することで、よりお得にお湯を沸かす機械を取り替えることができるかもしれません。専門業者に相談すれば、それぞれの家庭に合った最適な制度の活用方法を提案してもらえるでしょう。
制度の種類 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
補助金 | お湯を沸かす機械の交換費用の一部を負担 |
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住宅ローン控除 | 住宅ローン金利の控除 | お湯を沸かす機械の交換に関連している場合がある |
環境ポイント制度 | 環境に優しい住宅を建てる際にポイントが付与 | お湯を沸かす機械の交換に関連している場合がある |