ALC板:快適な住まいを実現する
ALC板とは、オートクレーブド・ライトウェイト・コンクリートの略で、日本語では軽量気泡コンクリートと呼ばれています。セメントと生石灰、それに珪石などを主原料に、発泡剤を加えて高温高圧の蒸気で養生する特殊な製法で作られています。この製法によって、内部にたくさんの小さな気泡が閉じ込められます。
コンクリートでありながら、内部の気泡のおかげでとても軽いのが特徴です。また、この独立した気泡の一つ一つが空気の層の役割を果たすため、優れた断熱性も持っています。そのため、ALC板を使った家は夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間を作ることができます。
さらに、ALC板はセメントなどの無機質が主原料のため、火に強く、燃えにくい性質も持っています。火災が発生した場合でも、燃え広がりにくく、建物の安全性を高めます。万が一の火事の際にも、家族や財産を守る上で重要な役割を果たします。
また、のこぎりなどで簡単に切断できるため、現場で微調整が必要な場合でも、職人さんが容易に加工できます。施工のしやすさもALC板の大きなメリットと言えるでしょう。
これらの優れた特性から、ALC板は近年ますます需要が高まっており、住宅だけでなく、事務所ビルやお店など、様々な建物で広く使われています。建材として、安全性、快適性、施工性など多くの利点を持つ、非常に優れた材料と言えるでしょう。