震度

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防災

地震の規模:マグニチュードを理解する

地震の大きさそのものを表す尺度であるマグニチュードは、地震で放出されるエネルギーの大きさを数値で表したものです。地震の揺れの大きさや被害の程度を表す震度とは異なるため、混同しないように注意が必要です。 マグニチュードは、地震のエネルギー量を対数で表すため、数値が1大きくなると、地震のエネルギーは約32倍、2大きくなると約1000倍と、急激に増加します。たとえば、マグニチュード7の地震は、マグニチュード6の地震の32倍、マグニチュード5の地震の1000倍のエネルギーを持っていることになります。このことから、マグニチュードのわずかな違いが、地震のエネルギーに大きな差をもたらすことが分かります。 マグニチュードは世界共通の指標として使われており、地震の規模を比較したり、地震がどのように発生するのかを調べたりする上で重要な役割を担っています。また、津波が起きるのかどうかを予測したり、地震によってどのくらいの被害が出るかを推定したりするのにも役立てています。 マグニチュードの値は、地震計で記録された地震波の大きさや周期などから計算されます。普通は、小数点以下の数字も付けて表します。地震が起きた直後には、速報値としてマグニチュードが発表されますが、その後、詳しく調べたデータに基づいて修正されることもあります。 マグニチュードは地震の規模を示すものであり、体感する揺れの強さを示す震度とは違うという点を改めて強調しておきます。震度は、特定の場所での揺れの強さを表すのに対し、マグニチュードは地震そのものの大きさを表すものです。大きな地震の場合、マグニチュードは一つですが、震度は場所によって異なります。