都市計画街路

記事数:(1)

法律・規制

リフォームと家造りにおける瑕疵担保責任

家屋の手直しや新築を業者に頼む際、契約における瑕疵担保責任はとても大切な要素です。瑕疵担保責任とは、売買や請負の契約で、引き渡された物に隠れた欠陥(瑕疵)があった場合、売主または請負業者が買主または注文主に対して負う責任のことを指します。 家屋の手直しや新築の場合は、工事を請け負った業者が請負業者となり、家を建てる側が注文主となります。もし、完成した建物に欠陥が見つかった場合、注文主は請負業者に対して、その欠陥を直してもらうよう求めることができます。さらに、欠陥の程度が大きく、直すだけでは済まない場合は、損害に対する埋め合わせを求めることも可能です。 契約書に具体的な記述がなくても、民法で定められているため、家を建てる側は一定の守りを得られます。例えば、請負契約における瑕疵担保責任は、民法では引渡しから1年間と定められています。これは、建物が引き渡されてから1年以内に発見された瑕疵については、請負業者が責任を負うということです。 ただし、瑕疵担保責任は永久に続くものではありません。一定の期間が設けられており、期間の長さは契約によって変わるため、契約前にきちんと確認することが重要です。また、施主側の過失が原因の瑕疵は、瑕疵担保責任の対象外となりますので注意が必要です。例えば、不適切な使い方や、施主自身が行った手直しが原因で生じた瑕疵などは、請負業者は責任を負いません。 契約書には、瑕疵担保責任の期間や範囲、責任の範囲などが具体的に記載されていることが望ましいです。もし記載がない場合や不明な点がある場合は、契約前に業者に確認し、内容を十分に理解した上で契約を結ぶことが大切です。納得のいく家造り、リフォームのためにも、瑕疵担保責任についてきちんと理解しておきましょう。