プレハブ工法:メリットとデメリット
プレハブ工法とは、読んで字のごとく、あらかじめ工場で主要な建築部材を製造し、現場で組み立てる建築方法です。家の土台となる基礎工事は従来通り現場で行いますが、壁や床、屋根といった主要構造部分は工場で生産するため、品質が安定し、現場での作業ミスやムラを減らすことができます。まるでプラモデルのように、あらかじめ用意された部材を組み立てるため、工期が大幅に短縮できるのも大きな利点です。
工場での製造は天候に左右されません。雨や雪で工事が中断される心配がなく、予定通りに工事が進むため、工期の遅れによる追加費用などのリスクを抑えることができます。また、工場で部材を生産することで、建築現場での廃棄物も減らせ、環境にも優しい工法と言えます。
プレハブ工法は、一戸建て住宅だけでなく、集合住宅や店舗、事務所、工場など、様々な建物に利用されています。かつては、デザインの自由度が低いというイメージもありましたが、近年では技術の進歩により、設計の自由度も格段に向上しています。様々なデザインや間取りに対応できるようになり、和風建築やモダンなデザイン住宅など、多様なニーズに応えることが可能です。
さらに、断熱性や気密性の高い部材を使用することで、光熱費を抑えた省エネルギーな住宅を実現できるのも魅力です。高性能な断熱材を使うことで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいを実現し、冷暖房費を節約することができます。また、気密性を高めることで、隙間風を防ぎ、より快適な室内環境を保つことができます。