家を建てる時の定尺物の重要性
家を建てるには、木材、石膏ボード、断熱材など、様々な材料が必要です。これらの材料は、あらかじめ決められた大きさで売られています。これを「定尺物」といいます。定尺物とは、長さ、幅、厚さが規格化された建築材料のことです。規格によって寸法が統一されているため、現場で加工する手間を省き、工期短縮につながります。
例えば、木材でよく使われる「ツーバイフォー材」を考えてみましょう。ツーバイフォー材は、断面が38ミリメートル×89ミリメートルで、長さは1820ミリメートル、2430ミリメートル、3040ミリメートル、3650ミリメートル、4260ミリメートルといった具合に規格化されています。ほかにも、石膏ボードは主に910ミリメートル×1820ミリメートル、910ミリメートル×2730ミリメートル、1220ミリメートル×2440ミリメートルといった規格があり、断熱材も厚さや大きさが規格化されています。
もし、これらの材料が全てバラバラの大きさだったらどうなるでしょうか? 大工さんは一つ一つ採寸して切断しなければならず、非常に手間がかかります。時間も費用も大幅にかかってしまい、家づくり全体の効率が大きく下がってしまいます。
定尺物は、家づくりにおける効率性と経済性を支える重要な要素です。あらかじめ決められた寸法の材料を使うことで、無駄な材料を減らし、コストを抑えることができます。また、施工の手間も省けるため、工期短縮にもつながります。このように、定尺物は家づくりにおいてなくてはならない存在なのです。