複層窓

記事数:(1)

快適な暮らしを実現する複層窓

複層窓とは、二枚のガラス板の間に空気の層を挟み込んだ構造を持つ窓のことです。この空気の層が、まるで断熱材のように機能することで、一枚ガラスの窓に比べて優れた断熱性と遮音性を実現しています。 冬の寒い時期には、室内の暖かい空気が窓を通して外に逃げるのを防ぎ、暖房効率を高めてくれます。反対に、夏の暑い時期には、外の熱気が室内に侵入するのを防ぎ、冷房効率を高めてくれます。つまり、複層窓は一年を通して室内の温度を快適に保ち、光熱費の節約にも貢献してくれるのです。 さらに、複層窓は結露の発生を抑える効果も期待できます。冬場に窓ガラスが冷え込むと、室内の水蒸気がガラスに触れて水滴となります。これが結露です。複層窓の場合、ガラスとガラスの間に空気の層があるため、外側のガラスが冷えても内側のガラスは室温に近いため、結露が発生しにくくなるのです。結露は、カビやダニの発生原因となるだけでなく、窓枠の木材を腐食させる原因にもなります。複層窓にすることで、これらの問題を未然に防ぎ、家の寿命を延ばすことにもつながります。 複層窓は新築住宅だけでなく、既存の住宅のリフォームにも適しています。既存の窓枠をそのまま利用できる場合もあり、比較的簡単に設置できるため、リフォームで手軽に快適性を向上させる方法として人気を集めています。窓の断熱性を高めることは、快適な住まいづくりの第一歩と言えるでしょう。