給湯方式

記事数:(2)

住宅設備

貯湯式給湯器:メリット・デメリットを徹底解説

貯湯式給湯器とは、文字通りお湯をタンクに貯めておく仕組みの給湯器です。必要な時、貯めておいたお湯を温水供給用の配管を通して蛇口やシャワーに送ります。家庭で使われるお給湯器として、古くから広く普及している方式で、お湯の温度や水圧が安定していることが大きな特徴です。また、構造が比較的単純なので、初期費用を抑えることができることも魅力です。太陽熱温水器と組み合わせれば、光熱費をさらに節約することもできます。 貯湯タンクの容量は、家族の人数や生活の仕方によって選ぶことができます。一人暮らしであれば小さなタンクで十分ですが、家族が多い場合は大きなタンクを選ぶのが良いでしょう。1人暮らし向けのタンク容量は30リットルから40リットル程度、4人家族であれば160リットルから200リットル程度のタンク容量が目安となります。家族構成だけでなく、湯船にお湯を張る場合は、バスタブのサイズも考慮してタンク容量を選びましょう。 近年は、高効率給湯器やエコキュートといった、省エネルギー性に優れた貯湯式給湯器も販売されており、光熱費の節約に役立ちます。エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かすため、電気代を大幅に削減できます。また、高効率給湯器は、従来の貯湯式給湯器に比べて、少ないエネルギーでお湯を沸かすことができます。 設置場所は、貯湯タンクの大きさによって異なりますが、屋内または屋外に設置するのが一般的です。屋内設置の場合は、配管工事の手間が少なく、凍結の心配もありません。屋外設置の場合は、設置スペースを広く確保できるというメリットがあります。設置場所の広さや周りの環境、配管の状況などを考慮し、適切な設置場所を選ぶことが大切です。 適切な設置と定期的なお手入れを欠かさなければ、快適にお湯を使うことができます。貯湯タンクの定期的な清掃や、配管の点検などを行うことで、故障を防ぎ、長く使うことができます。
住宅設備

水道直圧式給湯のメリット

水道直圧式とは、文字通り水道管から来る水の圧力をそのまま使って、お湯を沸かす方法のことです。お家の水道管と給湯器が直接つながっていて、蛇口をひねると、水道の圧力で水が給湯器に送られます。給湯器の中では、瞬間的に水が温められてお湯になり、そのまま蛇口から出てきます。つまり、必要な時に必要なだけお湯を作る仕組みです。 従来よく使われていた貯湯式のように、大きなタンクにお湯をためておく必要がないため、いくつかメリットがあります。まず、お湯が足りなくなる心配がありません。家族が多くても、何度もお風呂にお湯を足しても、お湯を使い果たすことはありません。次に、無駄がありません。タンクにお湯をためておく必要がないので、保温のためのエネルギーを使う必要がなく、光熱費の節約につながります。さらに、場所を取りません。貯湯タンクがない分、給湯器本体をコンパクトに設置できるので、限られたスペースを有効に活用できます。 水道直圧式では、お湯の温度や水圧も安定しています。蛇口をひねればすぐに安定した温度のお湯が出てくるので、快適なシャワーやお風呂を楽しむことができます。温度設定も簡単で、希望する温度のお湯をすぐに使うことができます。こうした利点から、近年では多くの家庭で水道直圧式の給湯器が選ばれています。