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家を支える木材:生き節と死に節

木の家造りやリフォームを考えている皆さん、木材選びで大切な「節」について一緒に考えてみましょう。木材の表面に現れる丸い模様、それが節です。この一見小さな模様が、家の強度や美しさに大きな影響を与えることがあるのです。 節は大きく分けて二つの種類があります。「生き節」と「死に節」です。まずは生き節から見ていきましょう。生き節は、枝が生きたまま木に取り込まれた部分です。木目と一体化しており、しっかりと木に食い込んでいるため、強度への影響はそれほど大きくありません。年輪が節の周りを包み込むように成長しているため、見た目も自然で美しいのが特徴です。生き節のある木材は、家の構造材としてはもちろん、内装材としても人気があります。木の温もりや自然な風合いを存分に味わうことができ、個性的な空間を演出してくれるでしょう。 次に、死に節について説明します。死に節は、枯れた枝が木に取り込まれた部分です。木目との繋がりが弱く、まるで後から埋め込んだように見えます。強度が弱いため、大きな死に節がある木材は構造材として使用するには注意が必要です。また、時間の経過とともに死に節が抜け落ちてしまうこともあります。リフォームの際には、死に節の状態をよく確認することが大切です。死に節のある木材は、見た目の個性を楽しむという点では魅力的ですが、家の構造に関わる部分への使用は避けた方が良いでしょう。このように、生き節と死に節はそれぞれ特徴が大きく異なります。家造りやリフォームを成功させるためには、木材の特性を理解し、適切な場所に適切な木材を使うことが重要です。木の温もりや美しさを楽しみながら、安心して暮らせる家を実現するためにも、節の種類にも目を向けて、木材選びをしてみてください。
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木材の節について知ろう

木の表面に、かつて枝があった痕跡である節。この節は、大きく分けて生節と死節の二種類に分けられます。 生節は、枝が生きている状態で木が成長し、幹に包み込まれたものです。生きている枝が幹の一部となったため、木目と節が一体化しています。そのため、強度も高く、木材の一部としてしっかりと機能します。生節は、周囲の木目と滑らかに繋がっていることが多く、色は比較的に明るい傾向があります。まるで木目が節を包み込むように流れている様子も見られます。 一方、死節は、枝が枯れた後に木が成長し、幹に包み込まれたものです。既に枯れた枝が取り込まれているため、木目との繋がりが弱く、強度が低いという特徴があります。また、時間の経過とともに抜け落ちやすいという欠点も抱えています。死節は、周囲の木目との繋がりが不自然で、色が黒ずんでいることが多いです。また、指で押したり、軽く叩いたりすることで、ぐらつきや空洞感を感じることができ、抜け落ちそうかどうかを確認することができます。 このように、同じ節でも生節と死節では性質が大きく異なります。木材を選ぶ際には、この二種類の節を見分けることが重要になります。例えば、構造材として使用する場合は、強度が高い生節の多い木材を選ぶべきです。一方、見た目を重視する場合は、節が目立たない木材や、あえて節の模様を活かした木材を選ぶなど、用途に応じて適切な節の状態を持つ木材を選ぶ必要があります。木の表情を豊かにする節も、使い方を誤ると建物の強度に関わるため、節の種類と特徴を理解した上で、木材を選びましょう。