水性塗料

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建材

合成樹脂エマルション塗料:内装塗装の定番

合成樹脂エマルション塗料とは、水の中に合成樹脂の細かい粒子が散らばっている塗料のことです。ちょうど牛乳のように白く濁って見えます。この塗料は、水で薄めて使うため、水性塗料と呼ばれることもあります。 この塗料の最大の特徴は、乾燥すると合成樹脂の粒子が互いにくっつき合い、丈夫な膜を作ることにあります。この膜は、壁や天井などを保護する役割を果たします。 従来の塗料の多くは、シンナーなどの引火しやすい溶剤を使って樹脂を溶かしていました。そのため、塗装作業中に火災が発生する危険性がありました。しかし、合成樹脂エマルション塗料は主成分が水なので、火災の心配が少なく、安全に作業ができます。また、シンナーを使った塗料特有の刺激臭もほとんどありません。そのため、換気が十分にできない場所でも安心して使用できます。 さらに、使用後の道具も水で簡単に洗えるというメリットがあります。従来の塗料では、シンナーなどの専用の洗浄液が必要でしたが、合成樹脂エマルション塗料は水だけで汚れを落とせるので、後片付けが簡単で、環境にも優しい塗料と言えます。 これらの特徴から、住宅の内装塗装に広く使われています。特に、リビングや寝室、子供部屋など、人が長時間過ごす部屋の塗装に適しています。安全で使いやすく、美しい仕上がりを実現できる合成樹脂エマルション塗料は、快適な住まいづくりに欠かせない存在と言えるでしょう。