水平投影面積

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設計

建坪を知って家を建てよう!

「建坪」とは、建物の1階の床面積のことだと勘違いされる方が多いのですが、実は少し違います。正しくは、建物の外壁を真上から見下ろした時の水平方向の投影面積のことを指します。簡単に言うと、建物の外側の輪郭が地面にどれだけの広がりを持っているかということです。 例えば、真四角の建物で考えてみましょう。この建物の1階部分の外壁に囲まれた範囲が、そのまま建坪となります。ただし、屋根やベランダ、バルコニーといった部分は建坪には含まれません。これらは、建物の外壁からはみ出しているか、もしくは外壁で囲まれていない空間であるためです。また、2階建てや3階建ての住宅の場合でも、建坪はあくまでも1階の床面積ではなく、建物の1階部分の外壁の投影面積で計算されます。 この建坪は、家を建てる上で非常に重要な要素となります。まず、土地の広さに合わせて、どの程度の大きさの家を建てられるのかを判断する基準となります。そして、地域によって定められている「建ぺい率」と呼ばれる建築基準法の規制に適合しているかを確認するためにも、建坪の値が必要となります。建ぺい率とは、敷地面積に対して、建物を建てることができる面積の割合の上限を定めたものです。例えば、敷地面積が100平方メートルで、建ぺい率が60%の地域では、建坪は最大で60平方メートルまでとなります。 建坪を正しく理解することは、土地を最大限に有効活用し、理想の住まいを実現するために不可欠です。家を建てる際には、建坪の意味と重要性をしっかりと把握しておくようにしましょう。