束石

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構造

家を支える縁の下の力持ち:束の役割

家は、様々な部品が組み合わさって出来上がっています。その中で、普段目にすることはほとんどありませんが、建物を支える上で欠かせない大切な部品の一つに「束」があります。束とは、短い柱のようなもので、建物の床下や梁と棟木の間など、様々な場所に用いられ、荷重を支える役割を果たしています。まるで縁の下の力持ちのように、建物の構造を陰で支えているのです。 束は、主に床下に設置され、建物の土台と床組を支え、床の水平を保つ役割を担っています。床下に十分な強度がなければ、床が沈んだり、傾いたりしてしまう可能性があります。束があることで、家全体の重さを均等に分散させ、建物の安定性を確保することができるのです。また、束は床下の通気を良くする効果もあります。床下の湿気を逃がし、木材の腐朽を防ぐことで、家の寿命を延ばすことにも繋がります。 以前は木材で作られることが多かった束ですが、近年では、プラスチック製や金属製の束も登場しています。これらの素材は、木材に比べて腐りにくく、シロアリなどの害虫被害も受けにくいという特徴があります。また、強度も高く、耐久性に優れているため、住宅の寿命をさらに延ばすことができます。 このように、束は、家の構造を支える上で非常に重要な役割を担っています。小さな部品ではありますが、束があることで、家は安定した構造を維持し、長く住み続けることができるのです。家造りやリフォームの際には、束の種類や設置方法について、専門家とよく相談し、建物の状況に合った適切な束を選ぶことが大切です。
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床束:家の土台となる重要な役割

床束とは、建物の土台と床の間をつなぐ重要な垂直の支柱です。家の床下にもぐりこんでみると、地面に置かれた束石の上に床束が立ち、その上で大引きと呼ばれる横木が水平に渡っている様子が見られます。この大引きの上に根太と呼ばれる木材が組まれ、最終的に床板が張られることで、私たちが歩く床が完成します。 床束は、家の重さを支える重要な役割を担っています。床束が支えているのは、家具や家電製品、そしてそこに住む人々の体重など、様々な荷重です。これらの荷重は、床束を通して大引き、束石、そして最終的には地面へと伝えられます。もし床束がしっかりとしていなければ、床が傾いたり、沈み込んだり、最悪の場合には家が崩壊する可能性もあります。 床束には、主に木材や鋼製のものが使用されます。木材の場合は、腐朽やシロアリの被害を受けやすいという欠点があります。一方、鋼製の床束は耐久性に優れていますが、木材に比べてコストが高くなる傾向があります。 新築の場合、建物の設計段階で適切な太さや材質、配置間隔が決められます。しかし、築年数が経つにつれて、木材の床束は湿気やシロアリの影響で劣化することがあります。そのため、リフォームの際には床下の点検を行い、床束の状態を確認することが重要です。もし床束に腐朽やシロアリの被害が見つかった場合は、補強や交換などの適切な処置を行う必要があります。 普段は目にすることがない床束ですが、家の構造を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。床束の状態を適切に保つことで、家の耐久性を維持し、安心して暮らすことができます。