手直し

記事数:(2)

手続き

竣工検査:家の完成を確認

家は一生に一度の大きな買い物とも言われます。だからこそ、完成した家の品質をしっかりと確認する「竣工検査」は大変重要です。竣工検査とは、新築やリフォーム工事が終わった段階で、設計図通りに工事が行われ、問題なく家が完成しているかを確認する最終チェックのことです。 この検査は、主に工事を行った施工会社自身が行います。自分たちで施工した家の品質に責任を持つという意味で、自主検査としての側面があります。同時に、施主に完成した家の状態を説明し、納得してもらうための確認作業という意味合いもあります。 竣工検査では、図面と照らし合わせながら、家の大きさや間取り、設備などが正しく設置されているかを確認します。ドアや窓の開閉はスムーズか、床や壁に傷や歪みはないか、水道や電気、ガスなどの設備はきちんと機能するかなど、細かな点までチェックします。また、家の性能に関わる検査も行います。断熱材が正しく施工されているか、雨漏りの心配はないかなども確認項目に含まれます。 もし竣工検査で問題が見つかった場合は、施工会社が手直し工事を行い、再度検査を受けます。問題がすべて解消され、施主が納得するまで、このプロセスは繰り返されます。家が完成し、いよいよ新生活が始まるという喜びの直前に、このような検査を行うのは煩わしいと感じる方もいるかもしれません。しかし、竣工検査を丁寧に行うことで、後々のトラブルを防ぎ、安心して新しい家で暮らすことができるのです。家の品質を保証する重要な手続きとして、竣工検査の意味をしっかりと理解し、積極的に参加することが大切です。
工法

だめ工事の重要性:完璧な家への最終仕上げ

家は建てる時だけでなく、建てた後も長く快適に住み続けることが大切です。その快適さを左右するのが、建物の完成直前に行われる「だめ工事」です。「だめ工事」とは、読んで字のごとくダメな工事を指すのではありません。建築用語で、工事の最終段階で行われる仕上げの仕上げを意味します。 具体的には、壁の傷や汚れの補修、塗装の塗り残し修正、建具の調整、設備の動作確認など、細かな手直しや補修作業、そして残った未完成部分を完成させる作業を含みます。新築の家は、大工工事や内装工事など、様々な工程を経て完成に近づきます。それぞれの工程では、どうしても小さな傷や汚れ、隙間などが生じてしまうことがあります。これらの細かな不具合は、一見すると些細なものに思えるかもしれません。しかし、そのまま放置すると、住み始めてから不具合が目立ち、快適な暮らしを損なう原因となる可能性があります。 だめ工事は、まさにこれらの小さな不具合を一つ一つ丁寧に修正し、家の完成度を高めるための重要な工程です。例えば、壁のクロスに小さな傷があれば補修材で丁寧に修復し、塗装のムラがあれば再度塗り直します。建具の開閉がスムーズでない場合は調整を行い、隙間があれば適切に埋めます。また、設備機器が正しく作動するかも念入りに確認します。 一見小さな作業の集まりに見えますが、このだめ工事が、住まいの快適性や美観を大きく左右するのです。完成間近であるがゆえに見落としがちですが、丁寧に仕上げることで、新築の輝きがより一層増し、長く快適に暮らせる家となります。家の隅々まで点検し、補修することで、住む人が安心して快適に暮らせる空間を作り上げる、いわば家の最終チェックポイントと言えるでしょう。だめ工事は、職人の技と心遣いが凝縮された、家づくりにおける重要な工程です。