建設省

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バリアフリー

ずっと快適に暮らせる家づくり

近年、急速に進む高齢化は、誰もが避けて通れない社会現象となっています。健康寿命を延ばし、歳を重ねても元気で自分らしく暮らしたいと願う人は少なくありません。そのためには、住み慣れた家で、いつまでも安心して快適に暮らし続けられるよう、住まいの環境を整えることが大切です。 人生100年時代と言われる現代において、家はただ寝るだけの場所ではなく、生涯にわたる健康と幸せを支える重要な基盤です。高齢になっても安全で快適に暮らせるよう、将来を見据えた家づくりがますます重要になっています。 具体的には、段差をなくしたり、廊下や浴室、トイレなどに手すりを設置するなど、加齢による体の変化に配慮した工夫が必要です。また、照明を明るくしたり、滑りにくい床材を使用するなど、転倒事故を防ぐための対策も大切です。 このようなバリアフリー化は、高齢者だけでなく、小さなお子さんや、妊娠中、怪我をした時など、あらゆる世代の家族にとって安全で暮らしやすい住まいを実現します。 さらに、若い頃からバリアフリーに対応した住宅設計を検討することで、将来リフォームが必要になった際の出費を抑えることができます。大きな改修工事が必要になれば、その間の仮住まいの費用も必要となるなど、負担は大きくなります。初期費用は多少増えるかもしれませんが、長い目で考えると、結果的に費用を抑え、生活の質を維持向上させることに繋がります。 快適で安全な住まいは、心身の健康にも良い影響を与えます。だからこそ、将来を見据え、今のうちから住環境の整備に取り組むことが大切です。