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手付金:契約の安心材料とその役割

家づくりやリフォームといった大きな買い物をする際には、業者と工事請負契約を結びます。契約を交わす前に「手付金」について理解しておくことは大切です。 手付金とは、契約を結ぶ際に、施主であるあなたが業者に支払う金銭のことです。これは、いわば約束を守る証のようなもので、あなたが真剣に契約に取り組む意思を示すものです。同時に、業者にとっても、あなたが約束を守る意思があることを確認する意味を持ちます。 手付金を支払うことで、施主と業者の間に信頼関係が生まれ、契約がスムーズに進むように後押しする役割があります。 手付金の金額は、法律で決まっているわけではなく、施主と業者の話し合いで決めます。一般的には、工事の請負金額の1割程度が目安となっています。例えば、工事の請負金額が1000万円であれば、手付金は100万円程度となることが多いです。 手付金には、解約手付と違約手付といった種類があります。解約手付とは、契約を途中でやめる際に、施主が手付金を放棄することで、または業者が受け取った手付金の倍額を返すことで、契約を解除できるものです。一方、違約手付とは、どちらかが契約を破った場合に、損害賠償の代わりとして支払われるものです。どちらの手付金とするかは、契約時にきちんと確認し、契約書に明記しておくことが重要です。 手付金は、高額な費用が発生する家づくりやリフォームにおいて、契約を円滑に進める上で重要な役割を果たします。しっかりと理解した上で、契約を進めるようにしましょう。