土地取引

記事数:(1)

土地

知っておきたい「坪」の知識

「坪」とは、日本で昔から使われてきた面積の単位です。一坪は約3.3平方メートルで、畳二枚分の広さにほぼ相当します。家の広さや土地の面積を表す際に、昔から一般的に使われてきました。不動産の広告や日常会話など、今でも坪という単位を耳にする機会は多いでしょう。 しかし、実は公式な場では坪は使われていません。メートル法への移行に伴い、公式な書類や取引では平方メートルを使うことが法律で決められています。「不動産の表示に関する公正競争規約」にも、不動産の取引や登記では平方メートルを使うよう定められています。坪は尺貫法に基づく単位なので、公式な単位としては廃止されました。 とはいえ、長年の習慣から、坪という単位は今でも広く使われています。そのため、不動産の情報をきちんと理解するには、坪と平方メートルの関係を知っておくことが大切です。たとえば、30坪の土地は約99平方メートル、100平方メートルの家は、約30坪と換算できます。 坪を使う際の注意点として、正式な書類や契約では平方メートルで表示されていることを確認しましょう。坪数はあくまでも目安として捉え、正確な面積は平方メートルで確認することが重要です。また、坪単価で価格を比較する際は、土地の形状や建物の構造、設備なども考慮に入れる必要があります。坪単価だけにとらわれず、総合的に判断することが大切です。 慣れ親しんだ単位ではありますが、公式には使われていない坪。平方メートルとの関係を理解し、注意して使うようにしましょう。そうすることで、不動産に関する情報をより正確に理解し、スムーズな取引を行うことができます。