和室リフォーム

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和室

畳寄せ:和室リフォームのポイント

和室の独特な雰囲気を形作る要素の一つに、畳寄せがあります。畳寄せとは、畳の端と壁の間に設置される細長い木材のことを指します。一見すると小さな部材ですが、和室の美観と機能性を保つ上で、重要な役割を担っています。 まず、畳寄せの最も分かりやすい役割は、畳と壁の間の隙間を埋めることです。家の構造上、どうしても壁と畳の間にわずかな隙間が生じてしまうことがあります。この隙間を放置すると、埃が溜まりやすくなったり、虫が侵入する経路になったりする可能性があります。畳寄せは、この隙間を綺麗に塞ぎ、清潔な和室を保つのに役立ちます。 さらに、畳寄せは畳の劣化を防ぐ効果も持っています。壁に直接畳が触れていると、湿気の影響を受けやすく、カビが発生したり、畳が傷んだりする原因となります。畳寄せを挟むことで、畳と壁が直接触れ合うことを防ぎ、畳の寿命を延ばすことに繋がります。 また、畳寄せは施工の際の基準としても活用されます。床の畳と壁の仕上げ材を美しく、正確に揃えるためには、基準となるものが必要です。畳寄せはこの基準となり、職人は畳寄せを基準に畳と壁を仕上げることで、均一で美しい仕上がりにすることができます。 このように、畳寄せは和室の美観と機能性を両立させる上で欠かせない部材と言えるでしょう。小さな部分にも気を配ることで、より快適で美しい和室を実現できるのです。