勝手違い

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設計

建具の「勝手」とは?リフォームで知っておくべき知識

「勝手」とは、ドアや窓などの建具が開いたり閉じたりする方向、つまり動く方向を表す言葉です。普段何気なく使っているドアや窓も、開く方向によって「勝手」が決まっています。例えば、開き戸の場合、手前に引いて開けるなら「開き勝手が手前」、押して開けるなら「開き勝手が向こう」と言います。また、引き戸の場合、右に引いて開けるなら「右勝手」、左に引いて開けるなら「左勝手」と表現します。 この「勝手」という考え方、リフォームや家づくりをする際には、とても大切な要素になります。ドアや窓を選ぶ時、動きの向きをよく考えずに決めてしまうと、後々、使いにくい家になってしまうかもしれません。例えば、開き勝手が手前のドアを設置する予定の場所に、大きな家具を置いてしまうと、ドアがぶつかって開かなくなってしまうことがあります。また、引き戸の場合も、家具の配置によっては、せっかくの引き戸が十分に開かなくなったり、開閉の邪魔になったりする可能性があります。 快適な住まいを作るためには、それぞれの場所に合った「勝手」の建具を選ぶことが重要です。例えば、人がよく通る場所や、家具を置く予定のない場所には、開き勝手が手前のドアがおすすめです。逆に、狭い場所や、家具を置く予定の場所には、引き戸や開き勝手が向こうのドアが適しているでしょう。また、玄関ドアのように外に開くドアは、防犯上の観点から「外開き」が一般的です。 このように、「勝手」を理解し、適切な建具を選ぶことで、暮らしやすい、快適な住まいを実現することができます。リフォームや家づくりの際は、動きの向きにも気を配り、建具選びを慎重に行いましょう。専門家と相談しながら決めるのも良い方法です。