剛床

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構造

地震に強い家!剛床構造で安心を確保

剛床構造とは、床全体を一枚の板のように頑丈に仕上げる工法のことです。地震や強風といった外からの力に対して、建物全体で力を分散し、変形したり倒れたりするのを防ぐ効果があります。 従来の日本の家造りでよく用いられる在来工法では、床の骨組みは梁材を格子状に組んで、その上に床板を張るという方法が一般的でした。この工法では、床板一枚一枚は梁に支えられているものの、床全体としては強固に一体化しているとは言えません。 一方、剛床構造では、厚さ24ミリ以上の構造用合板を梁にしっかりと釘で固定します。これにより、床面全体が一体となって力を支える面として働くのです。一枚の板のように一体化した床は、地震や強風時に建物にかかる力を床全体で受け止め、分散させることができます。 このように、剛床構造は在来工法に比べて建物の変形や倒壊を防ぎ、住まいの安全性を高める大きな利点があります。 さらに、剛床構造には床鳴りを防ぐ効果も期待できます。在来工法では、床板と梁の間に隙間が生じやすく、歩くたびに床板が梁と擦れて音が鳴ることがあります。しかし、剛床構造では構造用合板が梁にしっかりと固定されているため、隙間が生じにくく、床鳴りを抑える効果があるのです。そのため、静かで快適な住環境を実現するのにも役立ちます。