ラス下地

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工法

木摺り下地:壁づくりの基礎知識

木摺り下地とは、壁を作る際に用いられる下地材の一種です。壁の骨組みとなる柱に細い木の板を打ち付けて、壁の下地を形成します。この細い木の板を「木摺り」と呼び、木摺りを用いた下地を「木摺り下地」と言います。木摺りは、間柱と呼ばれる壁の骨組みに水平に一定の間隔で打ち付けられます。 施工の際には、木摺りの上下に五ミリメートルほどの隙間を空けることが一般的です。この隙間には、塗壁材の乾燥を促進し、ひび割れを防ぐという重要な役割があります。塗壁材は乾燥する際に水分が抜けて収縮するため、隙間がないとひび割れが生じやすくなります。隙間を設けることで、塗壁材が収縮してもひび割れが生じにくくなります。また、木摺り自体が湿気を吸ったり吐いたりする性質を持っているため、壁内部の結露防止にも効果を発揮します。 木摺り下地は、古くから日本の住宅で用いられてきた伝統的な工法です。現代でもその優れた機能性から多くの建築物で採用されています。特に、塗壁を仕上げ材とする場合に最適な下地として知られています。塗壁以外にも、仕上げ材の種類によっては木摺り下地が採用されることもあります。近年は、石膏ボードなどの工業製品を用いた下地材も普及していますが、調湿性やひび割れ防止効果といった点で、木摺り下地は依然として高い評価を得ています。木摺り下地は、日本の風土に適した、優れた壁下地工法と言えるでしょう。
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ラス下地:家の壁の重要な役割

家屋の外壁や内壁の下地として使われているのがラス下地です。ラス下地は、金属製の網を張った下地材のことを指します。この網状の金属は「ラス」と呼ばれ、主に亜鉛メッキを施した鋼板から作られています。 ラス下地は、建物の構造体に直接固定するのではなく、下地板の上に防水紙を敷き、その上にラスを固定します。下地板には、一般的に合板が用いられます。この下地板とラスの間に防水紙を挟むことで、壁内部への水の浸入を防ぎ、建物の耐久性を向上させています。 ラスは、モルタルや漆喰を塗るための下地として機能します。モルタルや漆喰は、ラスの網目にしっかりと食い込み、一体化することで壁面を形成します。ラスがあることで、モルタルや漆喰のひび割れを防ぎ、壁全体の強度と耐久性を高める効果があります。もしラスがなければ、モルタルや漆喰は自重で剥がれ落ちてしまう可能性があります。 このようにラス下地は、仕上げ材であるモルタルや漆喰を支える土台としての役割を担っています。家の壁を作る上で、強度や耐久性を確保するために非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。ラス下地の施工が適切に行われているかどうかは、建物の寿命にも大きく関わってくるため、施工業者の技術と経験が重要になります。適切に施工されたラス下地は、建物の美観と安全性を長く維持する上で、無くてはならない要素です。