ビルトインで快適な住まいを実現
「作り付け」とも言われるビルトインとは、家造りやリフォームの際に、住宅に備え付ける設備や機器を、壁や床、天井などに直接取り付けて設置することです。後から設置するのではなく、設計段階から組み込むことで、まるで最初からそこにあったかのような一体感のある仕上がりを実現できます。
具体例として、台所ではシステムキッチン、オーブンレンジ、食洗機、食器洗い乾燥機などがビルトインとして設置されることが一般的です。システムキッチンは、調理台、流し台、収納棚などを一体化させたもので、作業効率の向上と美しい空間づくりに貢献します。また、オーブンレンジや食洗機、食器洗い乾燥機を組み込むことで、限られた空間を有効に活用できます。
洗面所では、洗面化粧台、洗濯機、収納棚などがビルトインの対象となります。洗面化粧台は、洗面ボウル、鏡、収納を一体化させたもので、使い勝手の良さと共に、すっきりとした印象を与えます。洗濯機をビルトインすることで、生活感を抑え、空間を広く見せる効果が期待できます。収納棚を壁に埋め込むことで、雑然としがちな洗面所を整理整頓しやすくなります。
近年では、エアコンや空気清浄機などもビルトイン化が進んでいます。エアコンを天井に埋め込むことで、部屋全体を均一に冷暖房し、見た目もすっきりとした印象になります。空気清浄機を壁に埋め込むことで、場所を取らずにクリーンな室内環境を維持できます。このように、ビルトインは、空間の有効活用と洗練されたデザイン性を両立させることができるため、より快適で美しい住まいを実現するための選択肢として注目されています。