フルリフォーム

家屋の骨組みを活かす、スケルトンリフォームについてご紹介します。 スケルトンリフォームとは、家屋を支える骨組みとなる構造体（柱、梁、床、壁など）だけを残し、その他全てを取り壊し、撤去した後に、新しい内装や設備を取り付ける大規模な改修工事のことです。家の骨組みだけを残して、肉付けしていくような様子から、スケルトンリフォームと呼ばれています。 既存の構造体を活用することで、新築よりも費用を抑えつつ、間取りや外観、設備を一新できるという利点があります。まるで新しい家を建てるように、自由度の高い住まいづくりが可能となるのです。具体的には、家族構成の変化に合わせて部屋数を増減したり、壁を取り払って広々とした空間を作ったり、老朽化した水回り設備を最新のものに交換したりといったことが可能です。さらに、断熱材を新しくすることで、光熱費の削減にも繋がります。 また、スケルトンリフォームを行う際には、耐震性を強化する工事も同時に行うことができます。建物の土台や柱、梁などを補強することで、地震に強い、より安全な家にすることができるのです。これにより、建物の寿命を延ばす効果も期待できます。 一方で、スケルトンリフォームは、大規模な工事となるため、工期が長くなり、費用も高額になる傾向があります。また、仮住まいが必要となる場合もあります。工事期間中は、騒音や振動が発生することもありますので、近隣住民への配慮も必要です。 スケルトンリフォームは、費用や工期などの負担はありますが、住まいの機能性や快適性を向上させ、建物の寿命を延ばすことができるため、既存の建物を活かしながら、理想の住まいを実現したい方にとって、有効な手段と言えるでしょう。