フランス落し

記事数:(1)

建材

フランス落しの役割とメリット

両開きの扉や親子扉、片方だけ普段使わないことってありますよね。そんな時に役立つのがフランス落しです。 フランス落しとは、普段使わない方の扉を固定するための金具のこと。片方の扉だけを使いたい時に、開かないようにしっかりロックしてくれます。 名前の由来は、フランスの伝統的な建築様式によく見られることからきています。フランスの古い家屋では、玄関や居間への入り口に大きな両開きの扉がよく使われていて、その扉を固定するためにこの金具が使われていました。現代の住宅でも、その使いやすさと見た目のかっこよさから、広く使われています。 フランス落しは、扉の上下に軸棒が取り付けられており、その軸棒を床と枠に設置された受け金に差し込むことで扉を固定します。この簡単な仕組みで、扉をしっかりと固定し、うっかり開いてしまうのを防ぎます。 材質は真鍮や鉄など様々で、デザインも装飾的なものからシンプルなものまで幅広くあります。扉の雰囲気に合わせて選ぶことができます。 例えば、アンティーク調の真鍮製フランス落しを選べば、重厚で上品な雰囲気を演出できますし、シンプルな鉄製のフランス落しを選べば、現代的な空間に馴染みます。 また、フランス落しは防犯対策にも効果的です。使わない方の扉をしっかりと固定することで、外部からの侵入を防ぐのに役立ちます。 扉の開閉をスムーズにするだけでなく、見た目にも美しく、防犯性も高めるフランス落し。リフォームや家造りの際に、扉選びと合わせて検討してみてはいかがでしょうか。