フラット35

記事数:(3)

構造

快適な住まいづくりの秘訣:軒下換気

家屋の屋根は、夏には強い日差しを受け、冬には冷たい外気にさらされます。その影響を直接受けるのが、天井と屋根の間にある小屋裏と呼ばれる空間です。小屋裏の温度変化を和らげる重要な役割を担うのが軒下換気です。軒下換気は、屋根の軒先に設けられた換気口を利用して、小屋裏の空気を循環させる仕組みです。 夏の暑い時期、屋根は直射日光によって高温になり、その熱は小屋裏に伝わります。すると、小屋裏の空気は温められて軽くなり上昇します。この上昇気流によって、温まった空気は軒下換気口から屋外へ排出されます。同時に、外気は軒下換気口から小屋裏に入り込み、小屋裏全体の温度上昇を抑えます。 冬は、外気の冷たさが屋根を通して小屋裏に伝わりますが、軒下換気によって、小屋裏にこもった湿気を排出し、結露の発生を抑制します。結露は木材の腐朽やカビの発生原因となるため、小屋裏の換気は家の寿命を長く保つ上で非常に大切です。 軒下換気口には、通常、防火ダンパーが設置されています。これは、火災が発生した際に、熱に反応して自動的に閉じる仕組みになっており、隣家への延焼を防ぐ役割を果たします。 軒下換気は、寄棟屋根のように四方に傾斜のある屋根形状の家で特に効果的です。四方全てに軒があることで、空気の流れがスムーズになり、効率的な換気が行われます。軒のない陸屋根の場合、換気方法が異なり、屋根面に換気口を設けるなどの工夫が必要となります。
手続き

フラット35で賢く家づくり

「フラット35」とは、民間の金融機関と独立行政法人住宅金融支援機構が協力して提供する、長期固定金利型の住宅ローンです。 住宅ローンを組むときには、将来の金利の変動が心配になる方が多いと思います。 この「フラット35」の一番の特徴は、借入時の金利が返済完了までずっと変わらないことです。 つまり、将来、金利が上がっても、借入時の低い金利のまま返済を続けられるため、金利変動による返済額の増加リスクを心配する必要がありません。 返済計画も立てやすく、長期的な家計管理もしやすいというメリットがあります。 また、「フラット35」では、団体信用生命保険への加入が必須となっています。 これは、住宅ローンを借りている人が万が一亡くなったり、高度障害状態になった場合に、残りの住宅ローンが保険金で支払われるというものです。 残された家族に住宅ローンの返済負担がかかる心配がないので、安心して借りることができます。 「フラット35」の利用範囲は広く、新築住宅の購入はもちろん、中古住宅の購入やリフォームにも利用できます。 さらに、省エネルギー性や耐震性など、一定の基準を満たした住宅であれば、金利の優遇措置を受けられる場合もあります。 環境にも家計にも優しい住宅ローンとして、「フラット35」は多くの方に選ばれています。 利用を検討する際は、住宅金融支援機構のウェブサイトや提携金融機関に問い合わせて、詳しい情報を確認することをお勧めします。
手続き

住宅ローンと機構の役割

かつて、国民の住まいに関するお金のやり取りを支える重要な役割を担っていたのが、住宅金融公庫という組織でした。住宅金融公庫は、国が中心となって作った組織で、国民が安心して家を買えるように、低い利息で長期間お金を貸してくれる住宅ローンを提供していました。 このおかげで、多くの人がマイホームを持つ夢を実現することができました。 しかし、時代は変わり、人々の暮らし方や社会の仕組みも変化していきました。住宅を建てる技術も進歩し、より多様な住宅が求められるようになりました。それと同時に、より効率的で、一人ひとりの状況に合わせた柔軟な住宅ローンの仕組みが必要となってきました。 そこで、住宅金融公庫の役割を見直し、時代に合った新しい組織を作る必要が出てきました。そして、2007年4月、住宅金融公庫は生まれ変わり、「独立行政法人住宅金融支援機構」が設立されました。この新しい組織は、「機構」という名前で親しまれるようになりました。機構の設立は、国民にとってより良い住宅金融の仕組みを作るための大きな転換点となりました。 機構は、これまで住宅金融公庫が行ってきた住宅ローンの提供に加え、より幅広い住宅金融サービスを提供することになりました。例えば、高齢者が安心して暮らせるように、家の建て替えや修理のためのお金の支援なども行うようになりました。また、災害で家を失ってしまった人への支援も行っています。機構は、国民の様々な住まいのニーズに応えるため、住宅金融の安定供給という重要な役割を担っています。