パーライト

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建材

石綿パーライト板:安心安全なリフォームのために

石綿パーライト板とは、火山活動で生まれた真珠岩や黒曜石といった天然の鉱物を原料とする建材です。これらの鉱物を細かく砕き、高温で焼いて作ったものがパーライトと呼ばれます。パーライトは、とても軽く、熱を伝えにくい性質を持っています。このパーライトに、石綿とセメントを混ぜ合わせ、板状に固めたものが石綿パーライト板です。石綿を加えることで、板の強度が増し、火にも強くなるため、建材として非常に優れた性質を持つようになりました。 石綿パーライト板が広く使われ始めたのは、1950年代から1980年代のことです。特に、火災を防ぐための壁や天井に多く使われました。部屋と部屋を仕切る壁や、天井を覆う材料として、建物の安全を守る上で重要な役割を果たしていました。当時は、火に強く、熱を伝えにくいことから、建築基準においても高く評価されていました。 しかし、その後、石綿が健康に悪影響を及ぼすことが明らかになりました。石綿を吸い込むと、肺の病気を引き起こす危険性があることが分かり、建材として使うことが禁止されるようになりました。現在では、石綿パーライト板は製造も使用も禁止されており、既存の建物に使用されている場合は、適切な処理が必要となります。そのため、古い建物をリフォームする際には、石綿パーライト板が使われていないかを確認することが大切です。