広々設計!メーターモジュールの家
「メーターモジュール」とは、読んで字のごとく、1メートルを基準とした家の設計方法のことです。日本では昔から、尺貫法に基づく「尺モジュール」(約91センチメートル)が主流でした。しかし最近では、メーターモジュールを取り入れる住宅が増えてきています。
尺モジュールと比べて一辺が約9センチメートル長くなるため、空間を広く使えることが大きな利点です。例えば、廊下や階段、洗面所、浴室、トイレなどは、尺モジュールよりもゆったりとした空間を実現できます。特に、車椅子を使う方や、高齢になって足腰が弱くなった場合でも、移動や生活がしやすくなります。
メーターモジュールは、家の性能を評価する制度において、「高齢者への配慮」という項目で最高の等級を取得しやすいこともメリットの一つです。そのため、将来を見据えた家づくりにも適しています。
また、資材の無駄な部分や余分な加工が減るため、建築費用を抑えられる可能性があります。木材や建材は、多くの場合、メートル法を基準に製造されています。そのため、尺モジュールで設計すると、どうしても端材が出てしまったり、加工の手間が増えてしまったりします。メーターモジュールであれば、そのような無駄を省き、費用を抑えることができます。
さらに、家具の配置もしやすいという利点もあります。海外製の家具はメートル法を基準に作られていることが多いので、メーターモジュールの住宅であれば、寸法を気にせず家具を選ぶことができます。
このように、メーターモジュールには、快適な住まいを実現するための様々な利点があります。従来の尺モジュールに慣れ親しんでいる方も、新しい家の可能性を広げるため、メーターモジュールの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。