羽アリの種類と対策
家屋に深刻な被害をもたらす羽を持つ虫として知られるシロアリ。その一方で、クロアリはシロアリの天敵として知られ、人間にとって基本的には無害です。どちらも羽アリとして姿を見せるため、適切な対応をするためには、まず両者を見分ける必要があります。
シロアリとクロアリの羽アリを見分けるポイントは、主に三つあります。まず一つ目は羽の大きさです。シロアリの羽は、四枚すべてがほぼ同じ大きさです。まるで一枚の大きな羽根が四つに分かれているかのように見えます。一方、クロアリの羽は前翅(ぜんし)と呼ばれる前の羽が大きく、後翅(こうし)と呼ばれる後ろの羽は小さいのが特徴です。このため、羽の大きさが不揃いに見えます。
二つ目は胴体の形です。シロアリは胴体にくびれがなく、寸胴型をしています。まるでソーセージのような形です。一方、クロアリは胴体の中央部分がくびれており、その姿はまるで蜂のようです。
三つ目は体の色です。シロアリは名前の通り、全体的に白っぽい色をしています。種類によっては薄茶色のものもいますが、基本的には白っぽいため、容易に見分けがつきます。一方、クロアリは黒っぽい色をしています。種類によっては赤っぽいものもいますが、シロアリに比べると明らかに色が濃いため、区別できます。
羽アリが発生する時期は種類によって異なりますが、シロアリの場合は主に4月から6月の梅雨の時期に多く発生します。湿気を好み、暗い場所を好むシロアリにとって、この時期は繁殖に適しているためです。もし家の周りで羽アリを見かけたら、これらの見分け方を参考に、シロアリかどうかを確かめてみてください。もしシロアリだと判断した場合、早急な駆除が必要です。専門の業者に相談することをお勧めします。