エコ建材

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建築資材のリサイクル:未来への一歩

建築業界では、多くの廃棄物が発生します。これまで、これらの廃棄物は埋め立て処分されることが一般的でしたが、環境への負荷を軽減するため、資源を有効活用する意識が高まっています。廃棄物を資源として再利用するリサイクル材は、そのための重要な手段の一つです。 リサイクル材とは、不要になった建築資材を原材料として再利用した建材のことです。例えば、工場から出る廃棄物を細かく砕き、接着剤などを混ぜて壁材に生まれ変わらせることができます。また、古くなった瓦やガラスを砕いて色付けし、美しいタイルに作り替えることも可能です。他にも、木材を細かく砕いて板状に成型し、新しい建材として利用するなど、様々な方法でリサイクルされています。 リサイクル材を活用することで、廃棄物の量を大幅に減らすことができます。これは埋め立て処分場の逼迫を防ぐだけでなく、焼却処分に伴う二酸化炭素の排出量を削減することにも繋がります。また、新たな資源を採取する必要性が減るため、天然資源の枯渇を防ぎ、環境への負荷を低減することに大きく貢献します。 さらに、リサイクル材を用いて建てられた建物は、解体時に再びリサイクルできる可能性が高まります。これは、建物のライフサイクル全体で環境負荷を低減することに繋がり、持続可能な建築物を実現するための重要な要素となります。資源を大切に使い、循環させることで、未来の世代に美しい地球を残すことに貢献できるのです。
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間伐材でエコな家造りを

森林は、私たちの暮らしに欠かせない資源であり、地球環境を守る大切な役割を担っています。その森林を健全に保つために欠かせない作業の一つが「間伐」です。間伐とは、密集した木々を間引く作業のことで、残された木々がより大きく、より強く育つように行われます。この間伐作業で伐採された木材が「間伐材」です。 間伐材は、直径が10センチメートルから20センチメートルほどの比較的小さなものが多く、住宅の柱や梁といった主要な構造材として用いるには強度が足りない場合が多いです。しかし、決して無駄になることはありません。間伐材は、私たちの生活の様々な場面で活用されています。例えば、毎日使う割り箸や鉛筆、食品などを運ぶ木箱、庭の手入れに使うガーデニング資材などに利用されています。また、紙の原料となるパルプや、再生可能エネルギーとして注目されるバイオマス燃料の原料にもなります。 近年では、地球環境への意識の高まりとともに、間伐材の新たな用途も広がっています。木材本来の温かみや自然な風合いを生かして、内装材や家具の一部として利用する事例が増えています。間伐材を利用することは、森林の保全につながり、ひいては地球環境の保護にも貢献します。また、間伐材の活用は林業従事者の収入源の確保にもつながり、地域経済の活性化にも重要な役割を果たします。間伐材を選ぶことは、持続可能な社会の実現に向けて、私たちが日常生活でできる大切な行動の一つと言えるでしょう。