インターネット回線

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ISDNとは?時代遅れの技術?

ISDNは「サービス総合デジタル網」の略で、電話やデータ通信をデジタル方式で一つにまとめた通信網です。従来のアナログ電話回線は、音声を電気信号の波の形で送っていましたが、ISDNは音声を数字の列に変換して送ります。このデジタル方式のおかげで、雑音が少なくクリアな音声で通話ができるようになりました。また、アナログ回線よりも速く、大量の情報を送ることも可能になりました。 ISDNが登場した当時は、インターネットに接続するにはアナログモデムが主流でした。アナログモデムは電話回線を使ってデータを送受信するため、通信速度は最大でも毎秒56キロビット程度と遅く、インターネットの利用にも不便を感じることがありました。それに比べて、ISDNは最大で毎秒128キロビットの通信速度を実現し、ホームページの閲覧やファイルの送受信も快適に行えるようになりました。まるで専用の高速道路ができたようなものです。 ISDNの大きな特徴の一つに、2回線分の利用が可能な点が挙げられます。これは、電話回線を2本引いているのと同じような状態で、電話をかけながら同時にインターネットを利用できることを意味します。これにより、インターネットをしている最中に電話がかかってきて回線が切断される心配もなくなりました。 さらに、ISDNには番号通知や発信者番号表示といった便利な機能も備わっていました。相手が誰から電話がかかってきたのかすぐに分かるので、安心して電話に出ることができました。このように、ISDNは高速なデータ通信や便利な機能を備え、当時の通信環境を大きく向上させました。インターネットの普及にも大きく貢献した技術の一つと言えるでしょう。