快適な浴室ドア選びのポイント
お風呂場の入り口扉を選ぶ際には、まず扉の開閉方法から考え始めましょう。大きく分けて内開き、外開き、引き戸、折り戸の四種類があります。それぞれに長所と短所があるので、ご自宅のお風呂場や脱衣所の状況、家族構成などを踏まえて、最適なものを選びましょう。
内開きは、お風呂場内の場所を広く使えるという利点があります。しかし、万が一お風呂場で倒れてしまった場合、扉が開けづらくなる可能性があるという欠点も持っています。特に、お年寄りや小さなお子さんがいるご家庭では注意が必要です。
外開きは、内開きとは逆に脱衣所の場所を狭くしてしまうことがあります。脱衣所に洗濯機や洗面台などがある場合、扉の開閉に支障がないか、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
引き戸は、扉を開け閉めする際の場所を取らないため、お風呂場や脱衣所が狭い場合に適しています。また、段差がないため、車椅子の方やお年寄りにも優しいバリアフリー設計にも向いています。ただし、引き戸は構造上、どうしても隙間ができやすく、内開きや外開きと比べると気密性が低くなる傾向があります。そのため、冬場にお風呂場が寒く感じやすいというデメリットもあります。
折り戸は、扉を折りたたむことで、開口部を広く取れるというメリットがあります。体を洗う際などに、介助が必要な方がいるご家庭では、介助者の出入りもしやすくなるのでおすすめです。しかし、引き戸と同様に、水密性や気密性が低いというデメリットもあります。
例えば、小さなお子さんやお年寄りのいるご家庭では、開閉が楽で安全な引き戸がおすすめです。また、お風呂場に十分な広さがある場合は、開放感のある折り戸も選択肢の一つとなります。それぞれの長所と短所をよく理解し、ご家族にとって最適な扉を選びましょう。