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インテリア

コロニアル様式で家を建てよう

コロニアル様式とは、17世紀から18世紀にかけて、アメリカ合衆国がまだヨーロッパ諸国の植民地であった時代に花開いた建築様式です。当時のアメリカはイギリスだけでなく、フランス、スペイン、オランダなど様々なヨーロッパ諸国の影響を受け、それぞれの国が築いた植民地ごとに独自の建築様式が発展しました。アメリカ東海岸を中心に広がりを見せ、ニューイングランド、ジョージアン、ダッチコロニアル、スパニッシュコロニアルなど、地域によって多様なバリエーションが生まれました。 共通する特徴としては、飾り気が少なく実用性を重視した簡素で機能的なデザインが挙げられます。左右対称の外観や急勾配の屋根も、コロニアル様式の特徴です。屋根の急勾配は、冬の積雪対策として考えられたと言われています。外壁は木造の板張りが多く、白やベージュなど落ち着いた色合いで塗られることが一般的です。窓は小さめで、複数個が規則正しく配置されています。玄関ポーチには、柱が何本も立ち並ぶ堂々とした造りも見られます。 内部は、高い天井と大きな窓によって、明るく開放的な空間が実現されています。暖炉が設置されていることも多く、冬の寒さから人々を守りました。内装の装飾は控えめで、木の温もりを活かした簡素な造りが特徴です。 コロニアル様式の家々は、長い歴史の中で培われた風格と、新大陸を開拓した人々の力強さを感じさせます。現代の建築物にも影響を与え続けている、時代を超えて愛される様式と言えるでしょう。