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構造

床の不陸:快適な住まいへの第一歩

床や地面が水平でない状態、つまり平らではなくデコボコしている状態を「不陸」といいます。水平であることを「陸」と呼ぶのに対し、水平でない状態を「不陸」と表現します。この不陸は、住まいの快適さや安全性を損なう大きな要因となります。 不陸があると、家具がガタついたり、置いた物が転がったりするなど、日常生活に不便が生じます。椅子やテーブルが安定せず、食事や作業がしづらいといった不便さも感じるでしょう。また、歩行時につまずいたり、転倒したりする危険性も高まります。特に、高齢者や小さなお子様がいる家庭では、思わぬ事故につながる可能性もあるため、十分な注意が必要です。 不陸は、新築の住宅でも発生する可能性があります。施工時の不備や、建材の乾燥収縮などが原因となる場合もあります。また、年月が経つにつれて、建物の老朽化、地盤の沈下、床材の膨張や収縮などにより、不陸が生じることもあります。 快適で安全な住まいを維持するためには、不陸の状態を早期に発見し、適切な対処をすることが重要です。床にビー玉を転がしてみる、水平器を使って床の傾斜を測るなど、簡単な方法で不陸を確認することができます。 もし不陸が見つかった場合は、その程度に応じて適切な補修工事が必要です。軽微な不陸であれば、床材の下に調整材を敷き詰めることで修正できます。しかし、不陸が大きい場合は、床材の張替えや、建物の基礎部分の補修など、大規模な工事が必要となることもあります。専門業者に相談し、適切な対処方法を選択するようにしましょう。