ビルトインコンロで快適な調理を実現
リフォームを知りたい
先生、ビルトインコンロって、普通のコンロと何が違うんですか?
リフォーム研究家
良い質問だね!ビルトインコンロは、システムキッチンの中に組み込まれているコンロのことだよ。普通のコンロのように、台の上に置いて使うものとは違うんだ。だから、見た目もスッキリして、掃除もしやすいんだよ。
リフォームを知りたい
なるほど。見た目もスッキリするんですね。でも、普通のコンロより高そう…
リフォーム研究家
確かに、初期費用は少し高いかもしれないね。でも、最近は価格も下がってきたし、掃除のしやすさや安全性の高さ、そしてキッチン全体のデザイン性も向上するから、長い目で見ると良い選択と言えるかもしれないよ。
ビルトインコンロとは。
台所の調理台に組み込まれている、最初から設置されているコンロについて説明します。
ビルトインコンロとは
ビルトインコンロとは、システムキッチンやカウンターに組み込まれた一体型のコンロのことです。調理台に埋め込むように設置されるため、まるで最初からそこにあったかのように空間に馴染みます。従来の据え置き型のコンロとは異なり、キッチン全体と一体化しているため、すっきりとした印象を与え、現代的なキッチンを実現できます。
見た目だけでなく、掃除のしやすさも大きな魅力です。据え置き型コンロの場合、コンロ本体と調理台の間にどうしても隙間ができてしまいます。この隙間に油汚れや食べこぼしが入り込むと、掃除が大変なだけでなく、不衛生になりがちです。しかし、ビルトインコンロは隙間がないため汚れが溜まりにくく、サッと拭くだけで簡単に清潔を保てます。毎日の調理後の掃除の手間が大幅に軽減されるのは嬉しい点です。
機能面も充実しています。火力を細かく調整できる機能や、安全性を高めるための自動消火機能、調理時間を管理できるタイマー機能など、様々な機能が搭載されています。機種によっては、揚げ物の温度を一定に保つ機能や、グリルで様々な料理を自動調理できる機能など、より高度な調理をサポートする機能を備えたものもあります。
ビルトインコンロの種類も豊富です。ガスコンロだけでなく、IHクッキングヒーターもビルトインタイプが主流となっています。IHクッキングヒーターは火を使わないため、安全性が高く、小さなお子様がいる家庭でも安心です。また、キッチンのデザインやご自身のライフスタイル、調理の好みに合わせて最適な一台を選ぶことができます。家族構成や料理の頻度、求める機能などを考慮して、ぴったりのビルトインコンロを見つけて、快適なキッチンを実現しましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
見た目 | システムキッチンやカウンターに組み込まれた一体型のコンロのため、すっきりとした印象を与え、現代的なキッチンを実現できる。 |
掃除のしやすさ | コンロ本体と調理台の間に隙間がないため、汚れが溜まりにくく、サッと拭くだけで簡単に清潔を保てる。 |
機能面 | 火力を細かく調整できる機能、自動消火機能、タイマー機能など、様々な機能が搭載されている。機種によっては、より高度な調理をサポートする機能を備えたものもある。 |
種類 | ガスコンロ、IHクッキングヒーターなど。IHクッキングヒーターは火を使わないため、安全性が高く、小さなお子様がいる家庭でも安心。キッチンのデザインやライフスタイル、調理の好みに合わせて最適な一台を選べる。 |
設置工事の注意点
組み込み式の調理台を設置するには、専門の業者による工事が欠かせません。火を使う調理台の場合はガス管の設置工事、電気で加熱する調理台の場合は電気工事がそれぞれ必要となります。設置場所の大きさやガスの種類、使える電気の量などを前もって確認し、状況に合った適切な工事を行うことが大切です。
既に設置されている調理台を新しいものと交換する場合、取り外しの費用や不要になった調理台の処分費用なども考えておく必要があります。工事の費用は業者によって違いがあるため、複数の業者に見積もりを依頼して、よく比較してから決めることをお勧めします。
工事の期間は、通常半日~1日程度で終わります。工事の後は、ガス漏れがないか、きちんと動くかを確認し、安全に使えることを確かめてから使い始めるようにしましょう。
ガス管の接続は資格を持ったガス工事士でなければ行うことができません。無資格者が工事を行うと、ガス漏れによる火災や爆発などの重大な事故につながる危険性があります。また、電気工事についても同様に、資格を持った電気工事士でなければ行うことができません。配線ミスなどによる感電や火災の危険がありますので、必ず専門の業者に依頼しましょう。
信頼できる業者を選ぶことも重要です。実績があり、資格を持った技術者が在籍している業者を選びましょう。また、工事内容や費用について、しっかりと説明してくれる業者を選ぶと安心です。アフターサービス体制が整っているかも確認しておきましょう。
設置工事は安全に調理台を使うためにとても重要な工程です。専門知識と技術を持った業者に依頼することで、安心して新しい調理台を使うことができます。
工程 | 注意点 |
---|---|
組み込み式調理台設置 | 専門業者による工事が必要 ガス/電気工事 設置場所の大きさ、ガスの種類、電気量を確認 |
既存調理台交換 | 取外し費用、処分費用も考慮 |
業者選定 | 複数業者に見積もり依頼、比較検討 |
工事期間 | 約半日~1日 |
工事後 | ガス漏れ、動作確認、安全確認 |
ガス/電気工事 | 有資格者施工 (ガス)無資格施工→火災/爆発の危険 (電気)無資格施工→感電/火災の危険 |
業者選定 | 実績、有資格者、説明、アフターサービス体制を確認 |
お手入れ方法
毎日の料理で活躍する組み込み式の調理台は、こまめなお手入れで美しい状態を長く保てます。使い終わった後は、五徳や炎が出る部分の帽子のような部品など、取り外せる部分をすべて外しましょう。これらを外した部品は、食器用洗剤を薄めた水で丁寧に洗います。もし、焦げ付きがひどい場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダを溶かしたお湯にしばらく浸けてから洗うと、焦げ付きが落ちやすくなります。
調理台の表面は、柔らかい布で優しく拭き取ってください。研磨剤入りの洗剤や金属たわしは、表面に傷を付けてしまう可能性があるので使わないようにしましょう。傷が付くと汚れが溜まりやすくなり、お手入れの手間が増えてしまいます。また、調理台の近くにある換気扇のフィルターも定期的に掃除することで、台所全体の清潔さを保てます。換気扇のフィルターは、油汚れを吸着しやすいので、放っておくと換気効率が悪くなり、油汚れが調理台に付着しやすくなります。
毎日のお手入れは、五徳などの取り外せる部品を洗剤で洗い、調理台の表面を拭くだけで十分です。週に一度は、焦げ付きやすい部分を中心に念入りな掃除を行いましょう。セスキ炭酸ソーダや重曹をうまく活用すれば、頑固な汚れも落とせます。また、月に一度は換気扇のフィルター掃除を行い、台所全体の空気をきれいに保ちましょう。少しの手間で、いつも気持ちよく料理ができる快適な調理環境を維持できます。
お手入れ頻度 | お手入れ箇所 | お手入れ方法 |
---|---|---|
毎日 | 五徳などの取り外し可能な部品 | 食器用洗剤を薄めた水で丁寧に洗う。焦げ付きがひどい場合は重曹orセスキ炭酸ソーダを溶かしたお湯に浸けてから洗う。 |
毎日 | 調理台表面 | 柔らかい布で拭く。(研磨剤入り洗剤・金属たわしは使用禁止) |
週に一度 | 焦げ付きやすい部分 | セスキ炭酸ソーダや重曹を活用して念入りな掃除 |
月に一度 | 換気扇フィルター | 油汚れを掃除 |
様々な機能
近年の組込み式の調理台には、実に様々な便利な機能が備わっています。日々進化する技術革新により、調理をより簡単、安全、そして楽しくしてくれる様々な工夫が凝らされています。
まず、火力を自動で調整する機能は、火加減の見張りから解放してくれる大変便利な機能です。設定温度に応じて火力を自動で調整してくれるため、焦げ付きや煮過ぎを防ぎ、料理の出来栄えを向上させます。また、一定時間が経過すると自動で消火する安全機能は、火の消し忘れによる事故を防ぐ上で大変重要です。うっかり火を消し忘れて外出してしまうといった心配もなく、安心して調理に集中できます。
揚げ物をする際に便利なのが、油の温度を一定に保つ機能です。一定の温度を保つことで、カラッと美味しく揚がるだけでなく、油温度の上昇による発火などの危険も防ぎます。さらに、魚焼きグリルとしても使えるタイプもあり、これ一つで様々な料理に対応できます。
最近の機種では、携帯電話と繋がることで、様々なレシピを呼び出したり、調理時間を管理したりすることも可能です。インターネット上の膨大なレシピの中から、自分の好みに合った料理を探し、画面に表示される手順に従って調理を進めることができます。また、調理時間の設定や管理も携帯電話から行えるため、他の作業をしながらでも効率的に調理を進めることができます。
このように、組込み式の調理台には、調理の手間を省き、安全性を高め、料理の幅を広げる様々な機能が搭載されています。自分の料理スタイルや好みに合わせて、必要な機能を搭載した調理台を選び、より快適で楽しい調理を実現しましょう。
機能 | メリット |
---|---|
火力自動調整 | 火加減の見張り不要、焦げ付き・煮過ぎ防止、料理の出来栄え向上 |
自動消火 | 火の消し忘れ防止、安全性の向上 |
油温一定保持 | カラッと揚げ物、油温上昇による発火防止 |
魚焼きグリル機能 | 多様な料理に対応 |
携帯電話連携 | レシピ検索、調理時間管理、効率的な調理 |
交換時期の目安
据え付け型の調理台は、一般的に十年ほど使うことができます。しかし、これはあくまでも目安であり、どれくらい使ったか、どのように手入れしてきたかによって、使える期間は変わってきます。例えば、毎日何度も使うご家庭では、十年よりも早く寿命を迎えることもありますし、反対に、あまり使わないご家庭では、十年以上使える場合もあります。
据え付け型の調理台を交換する目安となるのは、不具合の発生です。火をつけにくくなったり、火力が弱くなったり、変な音がするようになった場合は、交換のサインです。また、安全装置が正しく動かなくなっている場合は、事故につながる恐れがありますので、すぐに交換する必要があります。安全装置は、火災やガス漏れなどの事故を防ぐために重要な役割を果たしていますので、安全装置の不具合を放置することは大変危険です。
据え付け型の調理台の寿命を延ばすためには、日頃のお手入れが大切です。使用後はこまめに汚れを拭き取り、五徳などは定期的に洗うようにしましょう。また、一年に一度は専門業者による点検を受けることをお勧めします。点検では、ガス漏れや安全装置の動作確認など、自分ではできない点検をしてもらえますので、安心して使い続けることができます。
新しい据え付け型の調理台に交換することで、快適で安全な調理環境を実現できます。最新の機種には、自動調理機能や安全機能など、便利な機能が搭載されているものもあります。また、省エネルギー性能の高い機種を選ぶことで、光熱費の節約にもつながります。据え付け型の調理台を交換する際は、家族構成やライフスタイルに合った機種を選び、快適な調理空間を作りましょう。
項目 | 説明 |
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耐用年数 | 約10年(使用頻度、お手入れの状況によって変化) |
交換の目安 | 不具合発生時(火がつきにくい、火力が弱い、異音、安全装置の不具合など) 特に安全装置の不具合は危険なので、すぐに交換が必要 |
寿命を延ばす方法 | 使用後のこまめな清掃、五徳の定期的な洗浄、年1回の専門業者による点検 |
交換のメリット | 快適で安全な調理環境、便利な機能(自動調理、安全機能など)、省エネルギー性能による光熱費節約 |
機種選びのポイント | 家族構成やライフスタイルに合った機種 |