電気温水器:快適な暮らしを支えるお湯の供給源
リフォームを知りたい
先生、電気温水器って、夜にお湯を温めて貯めておくんですよね? なんで夜にお湯を温めるんですか?
リフォーム研究家
いい質問だね。電気温水器は、夜間の電気料金が安い時間帯(深夜電力)にお湯を温めることで、光熱費を節約できるようになっているんだ。昼間よりも電気料金が安い深夜にお湯を温めて貯めておくことで、家計に優しいってわけだね。
リフォームを知りたい
なるほど!光熱費の節約になるんですね。でも、夜に温めたお湯が朝まで冷めないか心配です。
リフォーム研究家
確かに。でも、電気温水器には断熱性の高い貯湯槽が備わっているから、お湯は保温されて朝までしっかり温かい状態だよ。機種によっては、昼間でもお湯を温められる機能が付いているものもあるし、お湯が足りなくなったら昼間に追加で温めることもできるから安心して使えるよ。
電気温水器とは。
夜間の安い電気を使って湯を沸かし、タンクに貯めておくことで、お風呂、シャワー、洗面所、台所などで温水を使えるようにする機械について説明します。この機械は「電気温水器」と呼ばれています。夜間だけでなく昼間も使える種類や、お風呂にお湯をためたり、温度を保ったり、お湯を足したりする操作をリモコンで自動的に行える種類もあります。
電気温水器の仕組み
電気温水器は、夜間の割安な電気料金を利用して水を温め、貯めておく仕組みです。これを深夜電力といいます。貯めておいたお湯は、蛇口をひねるだけでいつでも使うことができます。
お湯を貯めておくタンクは貯湯槽と呼ばれ、このおかげでシャワーやお風呂、キッチンなどで安定してお湯が使えます。電気温水器は、快適な暮らしを支える大切な設備と言えるでしょう。
電気温水器の中には、水温を測る温度計のようなものが入っています。これはセンサーと呼ばれ、お湯の温度を常に見ています。そして、あらかじめ設定しておいた温度になるように、お湯を温めたり、温めるのを止めたりする装置も入っています。これはサーモスタットと呼ばれ、お湯の温度をちょうど良い具合に保つ働きをしています。
貯湯槽は、魔法瓶のように断熱材で包まれています。このおかげで、温めたお湯の温度が下がりにくく、無駄な電気を使わずに済むようになっています。この断熱材は、お湯の熱を外に逃がさないようにする、大切な役割を担っています。
電気温水器は、これらの仕組みにより、いつでも快適にお湯を使うことができるようになっています。まさに、縁の下の力持ちと言えるでしょう。
電気温水器の種類
電気温水器には、大きく分けて三つの種類があります。一つ目は、夜間の電気料金が安い時間帯(深夜電力)だけお湯を沸かすタイプです。このタイプは、ランニングコストを大幅に抑えることができるのが最大のメリットです。夜間に沸かしたお湯をタンクに貯めておき、日中はこの貯めたお湯を使います。そのため、日中の電気料金を気にせずお湯を使うことができます。しかし、貯めたお湯を使い切ってしまうと、昼間はお湯を沸かすことができないため、湯切れに注意が必要です。家族の人数が多い場合や、お湯の使用量が多い場合は、タンクの容量をよく検討する必要があります。
二つ目は、深夜電力だけでなく、昼間でもお湯を沸かすことができるタイプです。このタイプは、湯切れの心配がないという大きな利点があります。いつでも必要な時にお湯を沸かすことができるので、安心して使うことができます。ただし、深夜電力のみを利用するタイプと比べると、どうしてもランニングコストは高くなってしまいます。お湯の使用量によっては、光熱費が思った以上にかかってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
三つ目は、近年普及が進んでいる高機能タイプです。このタイプは、リモコンを使って浴槽への給湯や保温、追い焚きなどを自動で行うことができます。お風呂の準備や管理が非常に楽になり、時間と手間を大幅に節約できます。また、最新の機種には、スマートフォンと連携して操作できるものもあり、外出先からもお風呂の準備ができるなど、利便性が非常に高くなっています。さらに、省エネ性能にも優れており、節水機能なども搭載されている機種もありますので、環境にも優しく、光熱費の節約にも繋がります。タンクの容量や設置場所(屋内・屋外)も様々な種類がありますので、家族構成や住宅の状況に合わせて、最適なものを選ぶことができます。
種類 | メリット | デメリット | その他 |
---|---|---|---|
深夜電力型 | ランニングコストが安い | 湯切れの心配がある、タンク容量に注意 | 家族の人数、お湯の使用量を考慮 |
昼間沸増型 | 湯切れの心配がない | ランニングコストが高い | お湯の使用量によっては光熱費が高くなる |
高機能型 | 自動給湯、保温、追い焚き、スマホ連携、省エネ、節水 | – | タンク容量、設置場所(屋内・屋外)も様々 |
電気温水器のメリット
電気温水器を使う一番の利点は、家計に優しいことです。夜間にお得な料金設定になっている電気を活用することで、光熱費を大きく抑えられます。この料金設定は電力会社によって「夜間電力」や「深夜電力」などと呼ばれていますが、電気温水器はこの時間帯にまとめてお湯を沸かすことで、日中にお湯を使う際も割安な料金で済む仕組みになっています。また、使い方がとても簡単で、誰でも気軽に使えるという点も大きな魅力です。複雑な操作は必要なく、お湯の温度設定なども分かりやすいボタンで調整できます。
電気温水器は、お湯をタンクに貯めておく貯湯式なので、いつでも安定した量と温度のお湯を使えます。シャワーやお風呂で急に水になる心配がなく、快適なバスタイムを過ごせます。大家族の場合でも、お湯が足りなくなる心配が少なく安心です。そして、火を使わないため安全性が高いことも重要なポイントです。ガス温水器のように燃焼による事故の心配がなく、特に小さなお子さんやご高齢の方がいる家庭でも安心して使えます。一酸化炭素中毒などの危険がないため、換気の心配も軽減されます。設置スペースも比較的小さく、工事も簡単なので多くの家庭に導入しやすいという利点もあります。集合住宅やマンションなどでも設置しやすいサイズが豊富に揃っています。
さらに、最近の電気温水器は省エネ性能が向上しており、環境にも優しい製品が増えています。断熱材の改良や、効率的な加熱システムの採用などにより、消費電力を抑えながら快適にお湯を使えるようになっています。地球環境への負担を減らしながら、快適な暮らしを実現できるという点で、電気温水器は現代の生活にぴったりの設備と言えるでしょう。
メリット | 詳細 |
---|---|
家計に優しい | 夜間電力を使って光熱費を抑える |
使い方が簡単 | 複雑な操作が不要で、温度設定も簡単 |
安定した湯量と温度 | 貯湯式なので、いつでも安定したお湯を使える |
安全性が高い | 火を使わないので、事故の心配がなく、一酸化炭素中毒の危険もない |
設置スペースが小さい | 多くの家庭に導入しやすく、集合住宅やマンションにも設置しやすい |
省エネ性能が高い | 環境に優しく、消費電力を抑えながら快適にお湯を使える |
電気温水器のデメリット
電気温水器は、お湯を沸かして貯めておく仕組みのため、使えるお湯の量があらかじめ決まっています。このため、一度にたくさんの量のお湯を使うと、お湯を使い切ってしまうことがあります。たとえば、家族が多いご家庭や、お風呂にゆっくりつかるのが好きなご家庭では、お湯が足りなくなる可能性があるので注意が必要です。お湯が足りなくなった場合は、再びお湯が貯まるまで待たなければなりません。
また、電気温水器を使うためには、お湯を貯めておくための大きなタンクを設置する必要があります。そのため、設置場所によっては、タンクを置くための十分な広さが確保できない場合があります。設置場所の広さをよく確認しておくことが大切です。
初期費用についても、ガスを使った温水器と比べると、電気温水器の方がやや高額になる傾向があります。導入費用を抑えたい場合は、ガス温水器も検討してみる価値があります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご家庭に合った方を選ぶと良いでしょう。
さらに、電気で温水器を動かしているため、停電が起きた時はお湯が使えなくなってしまうというデメリットもあります。これは、電気温水器を使う上で大きな注意点と言えるでしょう。とはいえ、最近の機種の中には、停電時でも一定量のお湯が使える機能が搭載されているものもあります。停電時にお湯を使えるようにしたい場合は、そのような機能を備えた機種を選ぶと安心です。購入前に、停電時への対応についても確認しておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
使えるお湯の量が決まっているため、一度に大量のお湯を使うと足りなくなる可能性がある | |
お湯を貯めておくための大きなタンクが必要 | |
ガス温水器と比べると初期費用が高額になりやすい | |
停電時はお湯が使えなくなる(ただし、一部機種では停電時にも一定量のお湯が使える機能を搭載) |
電気温水器の選び方
お風呂に欠かせない電気温水器。快適なバスタイムのためには、家族構成や生活習慣、設置場所などをよく考えて選ぶことが大切です。
まず、タンクの大きさは家族の人数でおおよそ決まります。一人暮らしの方であれば、80リットル程度の容量で十分でしょう。しかし、4人家族で毎日お風呂に入るご家庭であれば、370リットル程度の容量が必要になります。家族の人数だけでなく、お風呂に入る回数や一度に使うお湯の量も考慮すると、より快適に使うことができます。
次に、設置場所についてです。設置場所の広さや形を確認し、設置可能な種類を選びましょう。マンションなどの集合住宅にお住まいの方は、ベランダに設置するタイプのものが一般的です。一戸建て住宅の場合は、屋内に設置するタイプや屋外に設置するタイプなど、様々な種類があります。設置場所の状況に合わせて最適なものを選びましょう。
さらに、温水器の機能も重要です。最近では、お湯張りから保温、追い焚きまで自動で行ってくれる全自動タイプや、お風呂場から離れた場所でも操作できる遠隔操作機能付きなど、便利な機能が充実しています。毎日忙しくて時間がない方や、小さなお子さんをお持ちのご家庭など、それぞれの生活スタイルに合わせて必要な機能を選びましょう。
もちろん、価格も大切な要素です。必要な機能と価格のバランスを考え、予算に合ったものを選びましょう。高性能な機種は初期費用は高くなりますが、省エネルギー性に優れているため、長い目で見ると光熱費を抑えることができます。設置工事費用なども含めて、総合的に判断することが大切です。快適なバスタイムを実現するために、じっくりと検討して最適な電気温水器を選びましょう。
検討項目 | 詳細 |
---|---|
タンクの大きさ | 家族の人数、入浴回数、1回あたりの湯量で決まる。 例:一人暮らし 80L、4人家族 370L |
設置場所 | 設置場所の広さや形状で設置可能な種類が決まる。 集合住宅:ベランダ設置タイプ 一戸建て:屋内設置タイプ、屋外設置タイプなど |
温水器の機能 | 全自動タイプ、遠隔操作機能付きなど 生活スタイルに合わせた機能を選択 |
価格 | 初期費用と光熱費のバランス、設置工事費用も考慮 |