外壁材サイディング:種類とリフォーム

外壁材サイディング:種類とリフォーム

リフォームを知りたい

「サイディング」って、よく聞くけど、どんなものですか?

リフォーム研究家

「サイディング」は、外壁に使う板状の材料のことだよ。家の壁は、モルタルで作る壁と、この「サイディング」を貼る壁の2種類があるんだ。モルタルではなく板状のものを貼ることで様々な色やデザインの外壁を作ることができるんだよ。

リフォームを知りたい

じゃあ、どんな家でも「サイディング」を使えるんですか?

リフォーム研究家

基本的にはどんな家にも使えるけど、「サイディング」は水に弱くて、古くなると反ったりすることがある。だから、リフォームが必要になる場合もあるんだ。リフォームの時は、「サイディング」の種類によってやり方が変わるんだよ。

サイディングとは。

家の外壁を飾る板のこと「外壁材」について説明します。「外壁材」は壁に使う板状のもので、モルタルでできた壁と「外壁材」を使った壁の二種類があります。「外壁材」には、セメントを使ったもの、プラスチックを使ったもの、金属を使ったものがあります。中でも、セメントを使った「外壁材」は色や模様が豊富でよく使われています。「外壁材」は、切ったりした断面や表面が傷むとそこから雨水が入ってしまい、板が反ってしまうことがあります。そうなると、修理が必要になります。修理の方法は「外壁材」の種類によって異なり、板を全部取り替える方法だけでなく、板と板の繋ぎ目を埋めている部分を新しくする方法もあります。

サイディングとは

サイディングとは

家を外側から包み込む板状の仕上げ材を、外壁材、あるいは外壁板と呼びます。中でも、サイディングと呼ばれる外壁材は、今の時代の家作りで大変よく使われています。サイディングは家の見た目を美しくするだけでなく、風雨や強い日差しから壁を守り、家の寿命を延ばす大切な役割も担っています。

サイディングにはたくさんの種類があり、それぞれに持ち味や値段、耐えられる年数が違います。大きく分けると、セメントと繊維質のものを混ぜて板状に固めた窯業系サイディング、薄い金属板を加工した金属サイディング、塩化ビニル樹脂を使った樹脂サイディング、そして天然の木を使った木質系サイディングがあります。

窯業系サイディングは、デザインや色の種類が豊富で、価格も比較的安く、最もよく使われている外壁材です。耐久性にも優れていますが、ひび割れしやすいという弱点もあります。金属サイディングは、軽量で施工がしやすく、耐火性や防水性に優れているのが特徴です。しかし、窯業系に比べるとデザインの種類は少なく、価格も高めです。樹脂サイディングは、断熱性が高く、塩害に強いというメリットがあります。一方、耐候性に劣り、紫外線によって劣化しやすいという欠点もあります。木質系サイディングは、天然木の温かみのある風合いが魅力で、断熱性にも優れています。しかし、他のサイディング材に比べて価格が高く、定期的なメンテナンスが必要となります。

家の外観は、家の印象を大きく左右する重要な要素です。新築やリフォームの際には、それぞれの長所と短所をよく理解し、自分の家に合ったサイディングを選ぶことが大切です。専門家とよく相談し、納得のいく家作りを実現しましょう。

種類 メリット デメリット
窯業系サイディング デザイン・色の種類が豊富
価格が比較的安い
ひび割れしやすい
金属サイディング 軽量で施工がしやすい
耐火性・防水性に優れている
デザインの種類が少ない
価格が高い
樹脂サイディング 断熱性が高い
耐塩害性が高い
耐候性が低い
紫外線に弱い
木質系サイディング 天然木の温かみのある風合い
断熱性が高い
価格が高い
定期的なメンテナンスが必要

サイディングの種類

サイディングの種類

外壁材として広く使われている壁板には、様々な種類があります。大きく分けると、セメントを主成分としたもの、合成樹脂を主成分としたもの、金属を主成分としたものの3種類に分類できます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

まず、セメントを主成分とした壁板は、セメントに繊維質を混ぜて板状に成形したものです。その表面に塗装が施されており、色の種類や模様の種類が豊富なのが特徴です。レンガ積みやタイル貼り風など、様々なデザインを楽しめます。価格も比較的抑えられており、多くの家で採用されています。しかし、セメントが主成分であるがゆえに、定期的な塗装の塗り直しが必要です。また、ひび割れが生じやすいという点も考慮する必要があります。

次に、合成樹脂を主成分とした壁板は、塩化ビニル樹脂などを用いたものです。軽く、天候の変化による劣化や衝撃にも強いという優れた性質を持っています。また、汚れが付きにくく、お手入れの手間が少ない点も魅力です。デザインの種類も豊富で、近年では木目調のものも人気です。初期費用はやや高めですが、メンテナンス費用を抑えられるため、長い目で見れば経済的な選択肢と言えるでしょう。

最後に、金属を主成分とした壁板は、アルミニウムや亜鉛などをメッキした鋼板を用いたものです。耐久性が高く、火災にも強いという特徴があります。また、軽量で施工しやすいというメリットもあります。近年では、デザイン性も向上しており、スタイリッシュな外観を演出できます。サビが発生しやすいという欠点もありましたが、近年は防錆処理技術の進歩により、その懸念も少なくなっています。初期費用は高めですが、非常に長い寿命を持っているため、建物の寿命を延ばしたいと考えている方におすすめです。

種類 主成分 メリット デメリット
セメント系 セメント 色の種類や模様の種類が豊富
価格が比較的安い
定期的な塗装の塗り直しが必要
ひび割れが生じやすい
合成樹脂系 塩化ビニル樹脂など 軽く、天候の変化による劣化や衝撃に強い
汚れが付きにくく、お手入れの手間が少ない
デザインの種類も豊富
初期費用はやや高め
金属系 アルミニウム、亜鉛メッキ鋼板など 耐久性が高く、火災にも強い
軽量で施工しやすい
非常に長い寿命
初期費用は高め

サイディングの劣化とリフォーム

サイディングの劣化とリフォーム

外壁材として広く使われているサイディングは、年月とともに劣化していくものです。風雨や日光にさらされることで、表面の塗膜が薄くなり、剥がれ落ちてしまうことがあります。また、小さなひび割れが発生することもあります。これらの劣化は、建物の外観を損なうだけでなく、雨水が壁の中にしみ込む原因にもなります。

サイディングの劣化は、築後10年ほどで目立ち始めます。表面の色あせ、塗膜の剥がれ、ひび割れなどが確認できるようになったら、リフォームを検討する時期と言えるでしょう。ひび割れを放置すると、そこから雨水が浸入し、壁内部の木材を腐らせてしまう可能性があります。また、家の構造部分にまで水が達すると、家の耐久性を著しく低下させる恐れがあります。

サイディングのリフォームには、主に塗り替えと張り替えの二つの方法があります。塗り替えは、既存のサイディングの上に新しい塗料を塗る方法です。比較的費用を抑えることができ、工期も短くて済みます。しかし、サイディング本体にひび割れなどの大きな損傷がある場合は、塗り替えでは対応できません。

一方、張り替えは、既存のサイディングを撤去し、新しいサイディングに取り替える方法です。費用は塗り替えよりも高くなりますが、建物の外観を一新することができます。また、断熱性や遮音性を向上させることも可能です。サイディングの劣化が激しい場合や、建物のデザインを変えたい場合は、張り替えがおすすめです。

いずれの方法を選ぶにしても、信頼できる業者に相談することが大切です。複数の業者から見積もりを取り、工事内容や費用を比較検討しましょう。家の大切な外壁を守るためにも、定期的な点検と適切なリフォームを心がけましょう。

項目 内容
劣化原因 風雨、日光など
劣化症状 塗膜の剥がれ、ひび割れ、色あせ
劣化時期 築後10年ほどから
劣化によるリスク 雨漏り、木材腐食、家の耐久性低下
リフォーム方法 塗り替え、張り替え
塗り替え 費用が安い、工期が短い、ひび割れなどの損傷には対応不可
張り替え 費用が高い、外観を一新できる、断熱性・遮音性向上、劣化が激しい場合におすすめ
その他 信頼できる業者に相談、複数業者から見積もり

リフォームの方法

リフォームの方法

家の外壁を新しくする方法は大きく分けて二つあります。既存の壁材を全て取り外して新しい壁材を取り付ける「張り替え」と、既存の壁材の上から新しい壁材を被せる「重ね張り」です。どちらの方法を選ぶかは、家の状態や予算、工事にかける時間などを考えて決める必要があります。

まず、張り替えについて説明します。この方法は、既存の壁材、例えばサイディングと呼ばれる板状の外壁材を、全て取り外してから新しいものを取り付けます。家の土台となる構造部分に問題がない場合は、一般的にこの張り替えの方法が選ばれます。古い壁材を全て取り除くため、壁の裏側までしっかりと確認でき、もし問題があれば補修してから新しい壁材を取り付けることができるからです。また、重ね張りに比べて仕上りがすっきりとするのも特徴です。しかし、既存の壁材を取り壊す手間がかかるため、工事期間が長くなり、費用も高くなる傾向があります。

次に重ね張りについて説明します。この方法は、既存のサイディングの上から新しいサイディングを被せるため、解体の手間が省け、工事期間が短く、費用も抑えられます。また、解体作業がないため、騒音や粉塵も少なく、近隣への影響も少ないというメリットがあります。しかし、既存の壁材の状態によっては重ね張りができない場合もあります。例えば、既存の壁材が著しく劣化していたり、下地の状態が悪い場合は、重ね張りをしても建物の寿命を縮めてしまう可能性があります。また、重ね張りをすることで壁が厚くなるため、窓やドア周りの納まりに工夫が必要となる場合もあります。

どちらの方法を選ぶにせよ、壁の繋ぎ目部分に使われているシーリング材の劣化にも注意が必要です。シーリング材は、雨水の侵入を防ぐ役割を果たしていますが、経年劣化によってひび割れや剥がれが生じることがあります。シーリングの劣化が軽度であれば、上から新しいシーリング材を充填する「打ち増し」や、古いシーリング材を取り除いて新しいシーリング材を充填する「打ち替え」で対応できます。しかし、劣化が進行している場合は、サイディング全体の張り替えが必要になることもあります。専門家に見てもらい、家の状態に合った適切な方法を選びましょう。

項目 張り替え 重ね張り
既存壁材の処理 全て取り外し 上から被せる
メリット
  • 壁の裏側まで確認・補修可能
  • 仕上りがすっきり
  • 工事期間が短い
  • 費用が安い
  • 騒音・粉塵が少ない
デメリット
  • 工事期間が長い
  • 費用が高い
  • 既存壁材の状態によっては施工不可
  • 壁が厚くなる
その他 家の土台に問題がない場合に選択される 窓やドア周りの納まりに工夫が必要な場合あり

共通事項: シーリング材の劣化に注意。打ち増し、打ち替え、またはサイディング全体の張り替えが必要な場合あり。

リフォーム費用

リフォーム費用

住まいの外壁を新しくするリフォームの費用について、詳しく説明します。外壁材としてよく使われるサイディングを例に、費用がどのように決まるのかを見ていきましょう。リフォーム費用は、家の大きさや形、使うサイディングの種類、工事の方法などによって大きく変わります。一般的な一戸建ての場合、古いサイディングを剥がして新しいものに取り替える「張り替え」では、数十万円から百万円以上かかることが多いです。一方、既存のサイディングの上から新しいサイディングを被せる「カバー工法」では、数十万円程度が目安となります。

正確な費用を知るためには、リフォーム業者に見積もりをお願いすることが不可欠です。複数の業者に見積もりを依頼し、それらを比べてじっくり検討することで、自分に合った業者を選ぶことができます。

リフォーム費用を抑えるための工夫もいくつかあります。まず、使用するサイディングの種類を検討してみましょう。高性能なサイディングは価格が高い傾向にありますが、耐久性やお手入れのしやすさに優れているため、長い目で見ると費用を抑えられる可能性があります。例えば、耐候性が高いサイディングを選ぶことで、塗り替えの頻度を減らし、長い目で見た費用の節約につながることもあります。

次に、工事の内容を見直すことも重要です。例えば、外壁の塗装だけを新しくするのか、それともサイディング自体を交換するのかによって費用は大きく変わります。また、足場を組む範囲や、工事を行う季節によっても費用は変動します。冬場は作業効率が落ちるため、費用が割高になる傾向があります。

さらに、補助金や減税制度の活用も検討してみましょう。省エネルギー性能の高いリフォームを行う場合、補助金や減税制度を利用できる場合があります。これらの制度を利用することで、リフォーム費用の一部を補助金で賄ったり、税金の負担を軽減したりすることができます。リフォーム業者に相談したり、自治体の窓口に問い合わせたりすることで、利用できる制度の情報を得ることができます。

項目 内容
費用概要 数十万円〜百万円以上(張り替え)、数十万円程度(カバー工法)
費用の決定要因 家の大きさ、形、サイディングの種類、工事の方法
見積もり 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討
費用を抑える工夫
  • サイディングの種類:高性能なものは初期費用は高いが、耐久性、お手入れの良さで長い目で見るとお得なことも
  • 工事内容:塗装のみかサイディング交換か、足場の範囲、工事の季節
  • 補助金・減税制度:省エネリフォームで利用できる場合も

業者選び

業者選び

外壁の板張り替え工事は、専門の知識と技術が欠かせません。だからこそ、安心してお任せできる業者を選ぶことが、工事の出来を左右すると言っても言い過ぎではありません。信頼できる業者を見つけるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

まず業者を選ぶ際には、これまでの工事実績や経験年数を確認しましょう。豊富な経験を持つ業者は、様々な状況に対応できるノウハウを持っている可能性が高いです。また、関連資格の有無も重要な判断材料となります。資格は、専門知識と技術力の証明となるからです。さらに、工事後の保証内容も必ず確認しておきましょう。万が一、工事後に不具合が生じた場合でも、保証があれば安心して対応してもらえます。

複数の業者から見積もりを取り、それぞれの提案内容や費用を比較検討することも大切です。同じ工事内容でも、業者によって提案内容や費用が異なる場合があります。複数の業者から見積もりを取ることで、より適切な業者を選ぶことができます。また、見積もり内容だけでなく、担当者との相性も重要な要素です。疑問点や要望を伝えやすく、納得いくまで相談に乗ってくれる業者を選びましょう。

過去の工事事例も参考にしましょう。写真や説明文から、業者の得意とするデザインや施工技術、仕上がりのイメージなどを掴むことができます。自分の好みに合ったデザインや施工実績を持つ業者を選ぶことで、満足のいく仕上がりが期待できます。

地域に密着した業者であれば、迅速な対応や手厚いアフターサービスを受けられる可能性が高いでしょう。何かトラブルがあった際にも、すぐに駆けつけてもらえる安心感があります。業者選びは、外壁の板張り替え工事を成功させるための第一歩です。しっかりと時間をかけて、信頼できる業者を見つけましょう。

項目 詳細
実績・経験 工事実績や経験年数を確認。豊富な経験は様々な状況への対応力を示唆。
資格 関連資格の有無を確認。資格は専門知識と技術力の証明。
保証 工事後の保証内容を確認。不具合発生時の安心材料。
見積もり比較 複数の業者から見積もりを取得し、提案内容と費用を比較検討。
担当者 担当者との相性を考慮。疑問点や要望を伝えやすく、相談しやすい担当者を選ぶ。
工事事例 過去の工事事例を参考に、デザイン、施工技術、仕上がりのイメージを確認。
地域密着 地域に密着した業者は迅速な対応や手厚いアフターサービスの可能性が高い。