快適な暮らしを守るシャッター雨戸
リフォームを知りたい
先生、『シャッター雨戸』って普通の雨戸と何が違うんですか?
リフォーム研究家
良い質問だね。シャッター雨戸は、窓の上にある箱に巻き上げて収納するんだよ。だから、普通の雨戸のように戸袋が必要ないんだ。見た目もすっきりするし、場所も取らないのが利点だね。
リフォームを知りたい
なるほど!でも、巻き上げるってことは、シャッターみたいな感じですか?
リフォーム研究家
その通り!シャッターと同じように開閉するから、『シャッター雨戸』っていうんだよ。最近は、電動式のものや、閉めていても光や風が入る工夫がされているものもあるんだ。
シャッター雨戸とは。
家の改修や新築で使う『シャッター雨戸』について説明します。シャッター雨戸は、シャッターのように開閉する雨戸のことです。窓の上にある、ひさしにもなっている箱に巻き取って収納するので、雨戸をしまうための戸袋が不要になり、見た目もすっきりします。電動で動くものと手で動かすものがあり、何かが当たると自動で止まるものや、閉めたままでも光と風を取り込めるように隙間のあるものなどがあります。
シャッター雨戸とは
シャッター雨戸とは、窓の外側に取り付ける、シャッターのように開閉する雨戸のことです。従来の雨戸のように、戸袋を別に設ける必要がありません。窓の上部に設置された箱状の収納場所に巻き取って収納するため、家の外観をすっきりとした印象に仕上げることができます。また、窓枠に直接取り付けるため、壁への工事の手間が省け、施工期間の短縮にも繋がります。
シャッター雨戸の最大の利点は、雨風や台風といった自然災害から家を守ることです。強風による飛来物から窓ガラスを守り、家への被害を最小限に抑えることができます。また、激しい雨の吹き込みを防ぎ、家の内部を雨漏りから守る効果も期待できます。近年増加している異常気象による被害を考えると、シャッター雨戸の設置は有効な対策と言えるでしょう。
防犯対策としても、シャッター雨戸は効果を発揮します。窓は泥棒にとって侵入しやすい場所の一つですが、シャッター雨戸を閉めることで、窓からの侵入を防ぎ、家の安全性を高めることができます。ガラスを割って侵入しようとしても、シャッターが障害となり、侵入に時間を要するため、防犯効果が期待できます。
さらに、シャッター雨戸には断熱効果を高める働きもあります。シャッターを閉めることで、窓とシャッターの間に空気の層ができます。この空気の層が断熱材の役割を果たし、外気温の影響を受けにくくすることで、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保つのに役立ちます。結果として、冷暖房の使用頻度が減り、光熱費の節約にも繋がります。
このように、様々な利点を持つシャッター雨戸は、近年の異常気象や防犯意識の高まりを受けて、ますます需要が高まっています。新築だけでなく、リフォームでも導入しやすい設備として、注目を集めています。
メリット | 説明 |
---|---|
外観 | 戸袋が不要で、窓枠に直接設置するため、外観がすっきりする。 |
施工性 | 窓枠への設置で、壁工事不要、施工期間短縮。 |
防災 | 強風、飛来物、雨風から窓ガラスや家を守る。 |
防犯 | 窓からの侵入防止、防犯効果向上。 |
断熱 | 空気層による断熱効果で、冷暖房効率向上、光熱費節約。 |
様々な種類
雨戸の役割は、窓を守るためのものです。風雨や直射日光を防ぎ、家の寿命を延ばす効果も期待できます。さらに、防犯対策としても有効です。
雨戸には大きく分けて、開閉方法で電動式と手動式の二種類があります。電動式は、スイッチ一つで簡単に開閉できるので、高齢の方や体の不自由な方にもおすすめです。また、窓が多い家でも楽に操作できます。中には、停電時にも手動で開閉できるタイプもあるので、災害時にも安心です。一方、手動式は電動式に比べて価格が安いというメリットがあります。予算を抑えたい方におすすめです。
雨戸の材料には、アルミや鋼鉄などがよく使われます。アルミは軽くて丈夫な上、錆びにくいという特徴があります。そのため、メンテナンスの手間が少なく、長く使えるという利点があります。鋼鉄はアルミよりも強度が高いですが、その分重量があるので、設置場所によっては補強工事が必要になる場合があります。
さらに、雨戸のデザインも様々です。シャッターを閉めたままでも光と風を取り込める隙間のあるタイプや、防犯性を高めるために格子状のタイプなどがあります。また、シャッターが物に当たると自動で止まる安全機能が付いたタイプもあり、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使えます。設置場所や目的に合わせて、最適な種類を選びましょう。
項目 | 種類 | 詳細 |
---|---|---|
開閉方法 | 電動式 | スイッチ一つで開閉可能。 高齢者や体の不自由な方におすすめ。 窓が多い家でも楽に操作できる。 停電時手動開閉可能なタイプもある。 |
手動式 | 電動式より安価。 予算を抑えたい方におすすめ。 |
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材質 | アルミ | 軽量で丈夫、錆びにくい。 メンテナンスの手間が少ない。 |
鋼鉄 | アルミより高強度。 重量があるため、設置場所によっては補強工事が必要。 |
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デザイン | 隙間のあるタイプ | シャッターを閉めたままでも光と風を取り込める。 |
格子状のタイプ | 防犯性が高い。 | |
その他 | シャッターが物に当たると自動で止まる安全機能付きタイプもある。 |
防犯対策
窓からの侵入を防ぐためには、雨戸やシャッターの設置が有効です。頑丈なシャッターは、ガラス破損による侵入を物理的に防ぎます。泥棒にとっては、シャッターがあるかないかで侵入のしやすさが大きく変わるため、シャッターの存在そのものが犯罪抑止に繋がります。
電動式のシャッターは、タイマー機能を使って在宅時と同じように開閉を自動化することで、留守を悟られにくくする効果も期待できます。不在時にシャッターが閉まっている家は、一見すると留守であることが明白ですが、タイマーで開閉していれば、まるで家に人がいるかのように見せることができます。
シャッターに加えて、補助錠を併用することで、防犯性をさらに高めることができます。窓枠などに補助錠を取り付けることで、窓をこじ開けようとする試みを困難にし、侵入に時間をかけさせる効果があります。泥棒は侵入に時間がかかることを嫌いため、補助錠の存在は侵入を諦めさせる一因となります。
また、窓ガラスに防犯フィルムを貼ることも効果的です。防犯フィルムは、ガラスが割れにくくする効果があり、たとえ割れたとしても、破片が飛び散りにくいため、侵入を遅らせることができます。
さらに、センサーライトを設置することも有効な手段です。人の動きを感知して点灯するセンサーライトは、泥棒にとって非常に嫌なものです。侵入しようと近づいた際に、突然明るい光が当たることで、周囲に気づかれる可能性が高まり、侵入を諦める可能性が高まります。これらの対策を組み合わせることで、より安全な住まいを実現できます。
防犯対策 | 効果 |
---|---|
雨戸・シャッター設置 | ガラス破損による侵入防止、犯罪抑止効果 |
電動シャッターのタイマー機能 | 留守を悟られにくくする |
補助錠の併用 | 窓のこじ開け防止、侵入遅延効果 |
防犯フィルム | ガラス破損防止、破片飛散防止、侵入遅延効果 |
センサーライト設置 | 侵入者の威嚇、犯罪抑止効果 |
快適な住まい
住み心地の良い我が家を実現するためには、快適な室内環境を整えることが大切です。そのための工夫の一つとして、シャッター雨戸の活用が挙げられます。
夏の強い日差しは、室内温度を大きく上昇させます。冷房を効かせてもなかなか涼しくならず、電気代もかさんでしまうことが悩みの種です。シャッター雨戸を閉めることで、強い日差しを遮り、室内温度の上昇を抑えることができます。すると、冷房効率が高まり、電気代の節約にも繋がります。
冬は、窓から冷気が入り込み、せっかく暖房をつけてもなかなか暖まらないことがあります。シャッター雨戸は、外の冷たい空気を遮断する役割を果たします。暖房効率を高めることで、こちらも光熱費の節約に繋がります。
また、道路に面した家や、線路に近い家にお住まいの方にとって、外部からの騒音は大きな問題です。シャッター雨戸は、外部からの騒音を軽減する効果も持ち合わせています。静かで落ち着いた住空間は、心身のリラックスをもたらしてくれるでしょう。
プライバシーの保護も、快適な住まいには欠かせません。しかし、常にカーテンを閉め切っていると、室内が暗くなってしまったり、風通しが悪くなってしまったりすることもあります。スリット状のシャッター雨戸であれば、シャッターを閉めた状態でも、採光と通風が可能です。外の視線を遮りながら、明るい室内と爽やかな風を確保できます。
シャッター雨戸を選ぶ際には、スラットの形状や素材にも注目しましょう。遮光性や断熱性を重視するのであれば、より効果の高いものを選ぶことで、快適な室内環境をさらに向上させることができます。
メリット | 説明 |
---|---|
夏の暑さ対策 | 強い日差しを遮り、室内温度の上昇を抑えることで、冷房効率を高め、電気代の節約に繋がる。 |
冬の寒さ対策 | 外の冷たい空気を遮断することで、暖房効率を高め、光熱費の節約に繋がる。 |
騒音対策 | 外部からの騒音を軽減し、静かで落ち着いた住空間を作る。 |
プライバシー保護と採光・通風 | スリット状のシャッター雨戸であれば、シャッターを閉めた状態でも、採光と通風が可能。 |
遮光性・断熱性の向上 | スラットの形状や素材を選ぶことで、遮光性や断熱性を高め、快適な室内環境を向上させる。 |
設置とメンテナンス
雨戸の取り付け作業は、専門業者に任せるのが賢明です。窓枠の寸法や形に合わせて、緻密な施工が必要となるため、専門的な知識と技術が求められます。正しい取り付けができていないと、雨戸本来の機能が発揮できないだけでなく、家の外観にも悪影響を及ぼす可能性があります。
取り付け後の手入れも、快適な暮らしを続ける上で欠かせません。定期的に戸の開閉確認や掃除を行い、不具合を見つけたら早めに修理することで、長く安心して使うことができます。特に、開閉時に使う溝の部分に埃やごみが溜まっていると、スムーズに開閉できなくなることがあります。溝の掃除は、定期的に行うようにしましょう。
手動式の雨戸の場合、戸車が錆びついたり、動きが悪くなったりすることがあります。このような場合は、潤滑油を注したり、戸車を交換したりする必要があります。電動式の雨戸の場合は、モーターの点検も必要です。モーターは雨戸の開閉をスムーズに行うための重要な部品であり、定期的な点検によって故障を未防ぎ、寿命を延ばすことができます。
また、台風などの強風時に備えて、雨戸を固定するための留め具が正しく機能しているかどうかも確認しましょう。留め具が緩んでいると、強風で雨戸が外れてしまう恐れがあります。留め具の点検は、安全のためにも重要です。
定期的な点検や清掃は、専門業者に依頼することも可能です。専門業者は、雨戸の状態を的確に判断し、必要なメンテナンスを適切に行ってくれます。自分自身で点検や清掃を行うのが難しい場合は、専門業者に相談してみるのも良いでしょう。
種類 | 作業内容 | 注意点 |
---|---|---|
取り付け | 窓枠の寸法や形に合わせた緻密な施工 | 専門業者に依頼 |
正しい取り付けでないと機能低下や外観悪化 | ||
手入れ | 定期的な戸の開閉確認 | 専門業者に依頼可能 |
定期的な掃除(特に溝の部分) | ||
手動式:戸車の錆びつき、動きが悪くなった場合の潤滑油や交換 | ||
電動式:モーターの定期点検 | ||
強風時対策:雨戸固定用留め具の確認 |